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嫌われ狸の一生

第19章 だらしのない人間

何回怒鳴りつけても直らない。

空き巣とかが侵入したらキサマだけめった刺しにされて殺されてしまえとも何回も怒鳴ったが直らない。

また掃除ができない。
食べこぼしを片付けないのだ。夏場なんかは虫も出るので、帰宅後に何回怒鳴りながら食べこぼしや虫を片付けたことか。

叱責すれば逆ギレして夜中だろうとなんだろうが部屋中の掃除を始める始末。

掃除や洗濯をする時には何も言ってないのにボクがぐちぐち文句を言うとわめきながらやる。

最初はボクも激昂していたが、こんなバカは相手にしてられんと、ヤツが掃除や洗濯をしている時は子供を連れて外出するようにした。

そんなにいやならオレがやるからやめろと言った時もあるが、何かに憑りつかれたように意固地になって怒りながらやる。

これらのことは何回、何百回、何千回激怒してやったか分からないが全く改善されない。
逆ギレするのみである。

だらしない、向上心も改善もない、逆上はする、本当にバカである。

バカな人間というのは自分がバカなことも理解できないぐらいバカだから始末に悪い。

バカでない人間はバカだと怒られれば、悪かったとか気をつけようとか考えるが、バカな人間はバカと言われたことに直情的に怒る。まるで獣だ。

妻は改善は一切なく、逆上して時には爪を立てて引っ掻いたり、殴ったり蹴ったりという暴挙に出ることも少なくなかった。

まるで子供の頃の父親を見ているようだ。

憎しみ、妄想と虚言、だらしなさ・・これらの悪しき本性にボクは苦しみ続けることになる。

せめて時間にいい加減なことに気づいていればバカな結婚なんてしなかったのにな・・・

親に厳しく管理されている人間は本性を隠していることが多いから警戒した方がいいな・・・

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