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嫌われ狸の一生

第27章 うつ病と病気とDV裁判

子供が小4の時、この年は地獄だった。

まず仕事は人間関係が最悪。
新プロジェクトのサブリーダーになったのだが、メンバーはこれでもかというぐらいボクのアンチ。

リーダーとはほぼ同格だが、向こうが先輩だから生意気にならないように向こうを立てたのだが、それでもボクが気に入らないみたいで何かとつらく当たった。

同レベルのリーダー格がふたりいるチームはダメだね。ほとんどの場合同格の2人は仲が悪い。

そして他のメンバーはリーダーのこともボクのことも嫌い。チームとしてはありえないぐらい仲が悪い。

このチームの陰険なところは仕事で必要なこと以外はガン無視すること。
怒鳴られ、罵倒されは何度も堪えてきたが、シカトは初めてだ。怒鳴られてるよりツラいね。
精神的にはズタズタだった。

こんな仲の悪いチームじゃ1年もたずに解体だったけどね・・

ここに来るまでは自慢じゃないけど出世早かったんだけど・・思うに、ボクを可愛がってくれていた偉い人たちが定年でいなくなったので、ボクのことを気に入らない偉い人たちが仕組んだのかな。よくもここまでボクのアンチを。

どの組織にも多かれ少なかれ派閥というものかあるが、ボクはどの派閥にも入らない。ごますりもしたことがない。

だから派閥関係なく可愛がってくれる偉い人とは仲良くするし、嫌われてる人にはなるべく近づかない。可愛がってくれた恩は大切にする。なんか今やってる大河の真田みたいだね。性格的に犬なんだ。

派閥に入っていれば偉い人がいなくなっても守ってくれることもあるが、個人との関係でしかないから、偉い人がいなくなった途端にこんな理不尽な目に遭う。

悪いことは続く。
ある日、珍しく帰りが早かったのでボクは上機嫌で子供に食玩を買って帰宅した。

ボクが早く帰ったことが気に入らないのか、何かあったか知らないが、妻は超機嫌が悪い。

喜ぶ子供から食玩を取り上げて壊してゴミ箱に捨ててしまうという暴挙に出た。
精神異常者だがこんな暴挙は初めてだ。

貧乏人育ちのボクはカネにも執着するがモノにも執着する。モノを粗末にするのは許せない。
妻はモノを乱暴に扱うので、モノが壊れると、キサマが乱暴に扱ったせいだ弁償しろといつも怒っていたりもしたが、こんな暴挙が許せるワケがない。

ブチギレたボクは暴力こそふるわなかったが、ありったけの暴言で妻を罵倒した。

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