テキストサイズ

嫌われ狸の一生

第27章 うつ病と病気とDV裁判

キサマこそゴミとして処分されてしまえとまで怒鳴った。

余談だが、今やってるドラマナオミとカナコ。
あのDVは酷すぎるが、そのきっかけが夫の実家から送ってきた果物を全部腐らせたこと。

そんな些細なことでって描かれてるのは気に入らない。全部腐らせたなんてブチギレられて当然だ。あれは明らかに妻が悪い。

ボクはカネやモノへの執着がスゴいので自分でも異常だと思うこともあるが、カネやモノを大切にできないヤツは人間失格だと強く思っている。

ブチギレた翌日妻と子供がいなくなっていた。
いつもの家出かとも思ったが、車は家にある。洗濯物も出しっぱなしだ。

怪訝に思って妻の実家や親友のところに電話しても来ていない・・
そして何日たっても妻と子供は帰ってこない。

子供にも会えず心がどんどん病んでいく中、家庭裁判所からの出頭命令が届いた。
妻がDVでボクを訴えたのだ。
妻と子供はDVシェルターに保護されていた・・

裁判当日、会社にはこんなことは言えないので体調不良と偽って休んだ。

裁判の様子は次章にて。

職場のこと、子供に会えないこと、DV裁判が重なってボクの心はボロボロだった。
我ながらスゴいと思うのはこれでもちゃんと仕事をした。カネないしね・・

仕事以外の時は震えが止まらないし、吐き気もするし、食事も食べれない。うつ病になってしまった。

病は心だけでなく、ある日ボクは吐血した。
死にたくても自殺をする度胸もないボクはこれで死ねると少し安堵していた・・

実は自殺サイトとかもよく見てたんだ・・
自殺についても別の章で・・・・
すんませんね、急に重くて

死んではいけないと思ったのはイヌのおかげだな。イヌはボクに甘えてくれたり心配してくれたり。励ましてもくれた。
このイヌを残しては死ねないと思った。

うつはひどくなる。血も吐くし血尿も出る。
病院に行きたいが、保険証は妻が持ってる。

ボクは病状と病院に行きたいと妻にメールを送り続けた。

さすがに妻も悪魔ではないらしく、ある日帰宅すると保険証が置いてあった。イヌを世話してくれた形跡もある。

イヌには可哀想なことをした。仕事は遅くなることもあるから、エサと水とおしっこシートを多目に用意して出かけた。

ずっと寂しい思いをしたのか、帰るとボクに飛びつく。自分も寂しいのにボクを心配してくれた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ