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嫌われ狸の一生

第27章 うつ病と病気とDV裁判

そのつもりもあったのかな?
うつでボロボロなボクを見て不憫に思ってやめたとか・・

いや、それはないな。あの2時間の触れ合いは向こうサイドの精一杯の優しさだったんだろう。
もしかしたら子供がボクに会いたいと言ったのかも知れない。

やはり子供との別れはツラい。
妻の父親が子供を迎えにきて別れてからボクは号泣して酒を飲んだ。

イヌはこの時もずっとボクに寄り添ってなぐさめてくれた。

高血圧治療の薬を飲み、うつ病の薬を飲み、本当は酒なんてもってのほかだけど、酒はやめられなかった。

多量に酒を飲んで死に向かい、反面病院に行って薬をもらって生きたいと思っている。
この矛盾した行動はボクのあがきだろうか・・

そんな生活は今も続いている。

子供との面会から2週間後に妻から電話があった。
面会禁止期間が終わって4月になったらやり直したいと。

こうして絶望の底でのボロボロの戦いは終わった。

余談だが、この頃はイヌの散歩や会社への行き帰りにやたらとパトカーに遭遇した。
住宅地で道も細くてふつうならパトカーなんて来ないところなのに何が目的だったんだろう。

もしかして、ボクが妻や子供のところに行かないか監視してたのかな?

そうだとしたら、こんなくだらないことのためにパトカーまで持ち出して暇なものだ・・

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