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嫌われ狸の一生

第31章 史上最悪のパワハラ

葬式には行かないけどさ。
いや、行こうかな。生前は大変お世話になりましたと言ってクソジジイがした人間とは思えない非道の数々を遺族に暴露してやろうかな。

クソジジイの非道に耐えかねたボクは倉庫管理やショムニみたいなことをする庶務担当に異動する希望を出した。

力仕事とか庶務的な仕事向いてるし、江角マキコみたいに脚立を担いで歩きたくもある。

そこに異動したらもう二度と営業企画に戻ることはないからためらいもあった。

でも、今までだってヒドイ目に遭っても堪えて、それなりの成績もあげて会社に貢献してきた。そのボクに対する会社の答えがこの仕打ちかと思うとためらいは消えた。

でも、この仕打ちは会社の答えではなかったらしい。一部の人間はボクを潰したかったのかも知れないが、クソジジイは暴走し過ぎたのだ。

誰がどうみてもパワハラやヘタすれば暴行罪になるようなことを嬉々としてみんなの面前、取引先の面前で行ったのだから・・

助けてくれる人がいたんだろう、ボクの異動願いは揉み消され、クソジジイが大左遷人事をくらった。

こんな異動を出すぐらいだから、ヘタをすればパワハラで訴訟を起こすかも知れないことも危惧していたのかも知れない。

パワハラで訴訟を起こされたら会社のイメージも猛烈にダウンするからね。

ボクは営業企画部所でちょっと偉いポジションになった。

でも、秘かに倉庫係や庶務担当をやってみたい願望はあるんだけどね・・・(笑)

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