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嫌われ狸の一生

第32章 絶望はとまらない

クソジジイのせいで二度目のうつ病になる前後、ボクには絶望しかなかった。

父親がガンで倒れてから亡くなって少しの間、妻は可哀想だとか言い出して母親を憎むのをやめた。

ところが、常に憎しみがないと生きられないので、誰も憎まない生活が精神を破綻させたのだろう。

リバウンドのように憎しみが強化され、ボクにも激しく憎しみをぶつけてくるようになった。

ボクは妻の料理に一言も言ったことがないのに、不味いとか気に入らないとか文句ばかり言うと怒り出した。やはり妄想に憑りつかれたのか。

毎日毎日そんなことで怒っているので、ついにブチキレて、そんなにオレに食事を出すのがイヤならキサマの料理なんていらない、その代わりオレの飯代として生活費を削ると怒った。

妻は生活費削られてもボクに食事を出すのはイヤだと言ったので、食事も完全に別々になった。

この時から、ボクは妻の料理や妻が買ってきたものを一切食べない生活になった。
家庭内別居の強化である。

クソジジイのパワハラでボクがうつ病でボロボロになっても、死ぬにしても転職するにしても家のローンが困らないようにしろとか、精神病院に行く医療費がもったいないとか非道いことを言い続けた。

母親の悪口や妄想による悪口雑言もエスカレートしていった。

精神的にボロボロだったが、保険会社が株主制になったことによる端株売却収入があったり、ロトナンの小当りがあったりと自由になるカネはあったので、セフレちゃんや風俗ナンパとエッチはしまくった。

犬や子供にも助けられたな・・・

父親の三回忌がきた。
母親も妹も親戚もくる。
うつ病であることは知られたくないし、隠さなくてはならない。

でも、それができるかな?体の震えや吐き気が止まらない。

前日、ボクはセフレちゃんと激しいエッチをした。そして、明日の三回忌でうつ病を隠せる自信がないと震えながら泣いた。

裸のまま優しく抱きしめてくれて、いっぱいキスをした。

あたしを目に焼きつけてと言われて体の隅々まで舐めつくした。

一緒にいてあげるよと言ってパンティにマン毛をくるんで、さらに布にくるんでくれた。
ボクのも欲しいと、同じようにチン毛をトランクスにくるんで持っていった。


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