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嫌われ狸の一生

第6章 犬をいじめた話

ボクは犬が大好きで今も犬と暮らしている。

昔も犬がいた記憶があるが、犬との思い出がまったくない。味噌汁をぶっかけた麦飯を食べている姿が思い浮かぶぐらい。

結婚する時に両親がもう犬をいじめるなよと言ったので犬がいたのは間違いないことが明らかになった。

ちなみに、結婚当初はマスオさんで、妻の家には犬がいることから心配になった両親が言った言葉だった。
妻の家の犬とボクは仲良しで、妻より好きな存在だった。
老衰して亡くなる時にはボクは大変な部所で仕事をしていたが、たまたま早く帰ることができて、犬はボクを待っていたみたいに安らかに眠った。
ボクは号泣した。

こんなに犬が好きなのにいじめたとは・・。

両親曰く、小学2年の頃に犬がいたけど、ボクのいじめがひどかったので山に捨てたとか。
ボクが犬にどんなことをしたかは語らず・・

小学2年生の頃は父親が事業に失敗してどん底の頃だ。なぜそんな時に犬なんて・・

ボクの推測だが、父親にカネを貸している人の誰かが犬と暮らせない事情でもできて、犬を面倒見てくれるなら借金の一部を緩和してくれたとかかな。

とにかく犬が大好きなボクは犬が来て喜んだはずだ。それがいじめた?

心中未遂もあり、父親の酒乱で暴れるのにビビっていたこともあり、その怒りを犬にぶつけてしまったねか?だとしたら最低です。

あと考えられるのは束縛が強すぎていじめることに発展したのかな?

妻の実家の犬、ちょっと前に亡くなった犬、今の犬・・みんなそうだけど、なついてくる時は無茶苦茶べったりなのに、一人でいたいこともあるみたいで、急にそっけなく離れていく。そしてまたくっついてくる。

離れていった時はそっとしてあげた方がいい。
こちらが離れると急に寂しがって吠えたりもするよ。

でも、犬が離れるのが寂しくて、ずっとべたべたしたくて、無理矢理捕まえてるのがいじめに発展したのかな?

基本は寂しがりやなので、今でも離れていくのが寂しくて無理に捕まえたりしちゃうこともある。

でも、妻の実家の犬も先代も今の犬もコミュニケーション上手でイヤな時は両手を振っていやいやポーズをする。これが出るとボクは諦める(笑)

じゃあとボクがコンビニでも行こうとすると寂しがって吠える。ボクは都合のいい男かよ(笑)

でも、犬の気持ちは尊重しているよ。

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