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どうか、

第1章 明野の加害。


「おう」






いや、違う。


彼は『俺が女なら』と言ったんだ。彼は女ではない。男である。




でも、これはチャンスではないのか?



いや、高木との関係が崩れる可能性もあるし、第一今僕が思い描いている夢は高木を傷つけてしまう。


だからって、いつまでも燻っているのか。






感情は高まるばかりで、




止まらない。











「…こんなふうに」





高木のコーヒーカップを乱暴に机に置くと、強く肩を押してソファにそのまま押し倒す。









「…襲われても?」

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