カラダも、ココロも。
第4章 眞鍋 昌巳
【藤井一臣side】
「……ではぁ次はこの資料をぉ…」
「って聞ぃてくださぃい!」
「むがっ!?」
胸に顔を埋められ、びっくりして起きた。
というか普通そんな起こし方するか?
机上の時計をみるとどうやら長い時間ボーッとしていたみたいだ。
「すみません」
「帰国していきなりだったんで疲れてるんですよぉ。今日は休んでくださぁい」
「…いいんですか?そんなことして」
「大丈夫ですよぅ。
それにまだ大学生だから学校の勉強もあるでしょう?」
確かに帰国してからいろんな事がありすぎて、疲れてるのかもしれない。
「…じゃあお言葉にあまえて」
「えぇ。ではおつかれさまです」
七条マュミ秘書。
…いい人なんだな。