カラダも、ココロも。
第5章 家がないっ!!
「そうなのですか」
だから何だというのだ。なんともリアクションし難い。
ちなみに私はノンケだ。
「田出…?
初対面の男になにデタラメいってんのよ!」
容赦なく田出さんを叩く。
冗談だったのか、と思うも束の間
「アタシはソッチの気があるオトコが条件下なのよ!!」
「知るかよ」
「あんたが引っ張り出した話題でしょ〜〜!?」
2人が騒いでるのを尻目に、
矢木さんは関わらないように風呂場へ向かっていった。
…が、惜しくも長谷川さんと田出さんがそれに気づき、追いかけていく。
「こらぁ、矢木!逃げてんじゃないわよ!!」
「い、いえ、ぼ、僕は……」
長谷川さんがプロレス技・スリーパーホールドをきめる。
それをにやにやしながら見る田出さん。
…なんだ?この職場は。