カラダも、ココロも。
第2章 目覚めと、夕暮れ
セクキャバ部門は、通常、客からの「おさわり」が主流で、本番は禁止行為であるが、ここは違う。
追加料金次第で買う事が出来るのだ。
私はまだ買われたことはは無いけどね。
「【ユキ】ちゃん!ちょっと来て〜」
ユキ、というのは私の源氏名。
肌が雪のように白いから、らしい。
着替えの途中だったけど、仕方ない。
「は〜い、店長どうしました?」
「ちょっとコレ!めっちゃ重いのよ〜
運ぶの手伝ってくれない?」
店長はちょっと変わってて、オネエ口調なのだ……。
店長が手に持っているのは、高級ワインがいっぱい詰まったカゴ。
(うわぁ、いかにも重そう……。)
「これをどこに?」
「そこ!そこのエレベーターまでよ!」