テキストサイズ

距離

第1章 距離3

Nside

翔ちゃんの言葉に思わず、反応してしまった。俺が欲しかった言葉・・

泣いてるなんて思われたくないから翔ちゃんの胸に顔を埋めて、強く抱きしめた。

その後、翔ちゃんは俺をお姫様抱っこをしてお風呂に連れて行ってくれた。

翔ちゃんは俺の体を洗ってくれて、湯船で俺を抱きしめてくれた。この人、いつもこんな甘いことしてんのかな・・・
やられているほうが恥ずかしい。
くすぐったい感じ。

ニノ「あのさ、いつもこんなことしてんの?」

翔「しないの?」

ニノ「いや、俺、男だからちょっと恥ずかしいなと・・」

翔「いいじゃん、やっと俺の腕の中にいるからさ」

そういって俺の首筋にキスをしてくる。すごいストレートに愛情表現してくる。

翔「気持ちよかった」

ニノ「そうだね」

翔「ニノは男性としたのはいつなの?どっちが好きなの?」

ニノ「翔ちゃん、それを知ってどうするの?きっと翔ちゃんはそれを知ったらそれで悩むよ。これからの未来を一緒に翔ちゃんといるから過去はいいんじゃないの・・」

そういって翔ちゃんは俺を強く抱きしめてくる。

翔「ニノ、明日仕事何時?」

ニノ「昼過ぎ、翔ちゃんは?」

翔「10時迎え、ちょっと早い」

ニノ「こんなことしてる場合じゃないじゃん、早く寝ないと」

翔「こんなことってなんだよ。誰が風呂入れてやったと思ってんだよ、こら」

ニノ「ああ~、ごめんって。もう寝ないと、一回家帰るんでしょ?」

翔「うん、帰る」

そう言って俺たちはシーツを交換してすぐに寝た。朝8時、翔ちゃんは帰る用意をしていた。

ニノ「じゃあ、現場で」

翔「夕方からね」

ニノ「うん、あとこれ・・・」

そう言って俺は翔ちゃんに合鍵を渡した。

翔「これって部屋の鍵?まだ付き合ったばかりだし、早いだろう・・」

ニノ「付き合いはもう10年以上でしょ?それに何かあった時にないと困るでしょ?この間、みたいなとき(笑)」

翔ちゃんが俺を抱きしめてくれる。

翔「いいの?すぐ頼ってしまうかもよ。」

ニノ「いいよ。いつでも何かあったら慰めてやるから(笑)」

翔「わかった。」

そういって俺の鍵を持って嬉しそうに帰って行った。

これからは何かあれば翔ちゃんがいる、翔ちゃんが何かあれば俺がいる。これだけで心が強くなれるんだな。

さあ、仕事に行こう。翔ちゃんの隣に・・・

ストーリーメニュー

TOPTOPへ