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小さな恋のストーリー

第3章 あの森の二人

雫の特大おにぎりは相変わらず変わらない大きさだ。


だけど最近食べ過ぎると体重が増えるようになってきた。


食べれないわけじゃないけれど、少し小さくして欲しいなあ、なんて思う今日この頃。


しかし、雫の愛情を感じるこのおにぎりは、朝の小さな幸せだからつい食べてしまう。


「じゃ、行ってきます。今日は部活の日だからちょっと遅いよ」


「はあい、いってらっしゃい」


雫はやっとシートマスクを外し、片手にベロンと持ったまま、いつもの顔に戻ってヒラヒラと手を振った。





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