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小さな恋のストーリー

第3章 あの森の二人

一歩外に出ると、ひゅうっと冷たい風が僕の頬を刺す。


思わず首を引っ込めて歩き出した。


若い頃は自転車を乗ってこの森を抜けたが、今は運動の為、歩いて学校まで行っている。


朽ちてきた落ち葉を踏みしめながら、コートの前をしっかり抑えて歩き出すと...


「千晶~~!」


と背後から雫の声がした。


振り向くと上着も着ないで、僕のマフラー振り回しながら追いかけてきた。


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