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小さな恋のストーリー

第3章 あの森の二人

皺か...雫は見たより断然若いし、皺なんて全然気にならない。


「皺なんかないじゃん」


「あるわよ!目じりのとこっ」


ベロンとシートパックを外して真顔で言った。


「気にするよ」


「千晶はまだ若いからそう思うのよ」


「そうかな?」


「そうよ...」


そして雫は念入りにクリームを塗っていた。


確かに僕達は10歳も離れている。


こればかりはどうにも埋められない。


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