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FIVE COLOR STORM

第1章 チャンパー*Champi*

Masaki side

“アフィニティ”

“触れあいたい”

俺の気持ちをそのままカクテルに込めた

翔「コレ大人の味がする…これからもっといろんな大人の世界,教えてね?」

坊ちゃまは微笑みながら俺達に言う

思わずゴクンと生唾を呑んだ

たまらずカズを見ると
ジッと坊ちゃまを見て固まっている

その瞳は揺れていて
きゅっと唇を噛んだ

翔「ふたりとも酔ったの?」

何も喋らなくなった俺達を
頬を赤らめて不思議そうに見比べてきた

和「ふふ…どうでしょうか…ね?雅紀…」

一瞬はっとしたカズが
取り繕うように笑った

雅「ぁ…あぁ…うん…そろそろ帰りますか…?」

その言葉に素早く反応して
坊ちゃまが俺の手を握った

雅「…っ……」

ドクンと全身の熱が躰を駆け巡る

翔「ダメ…まだ…もう少しここに居たい…」

握られた手が熱くて…
心臓の音が響いてうるさくて…
震えるのを必死で堪えた

和「…坊ちゃま…最後に何か一つ頼んで…それで終わりにしましょう…?」

坊ちゃまの手を
さらに上からそっと握って
カズがさりげなく外してくれた

二人が横でお酒を選んでいる間も

会話が頭には入って来なくて

顔が熱いし,頭がボーっとして
何も考えることができない

坊ちゃまに握られた手を
反対の手でぎゅっと握って
その感触をいつまでも思い出していた

和「これは少し…強いですよ?」

翔「ふふ…うん,コレがイイ…二人は?」

和「…シェリー…では,我々も同じものを…」

“シェリー”

“今宵あなたにすべてを捧げます”

“今夜は離さない…”

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