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10分屋【ARS・N】

第2章 ババ抜き

一体、二人でババ抜きして何がおもしろいんだ。

こんなくだらないことに、100万円払うなんてどうかしてるよ。

まぁ、楽な依頼ではあるけどな。

腰痛を抑えて腰振らなくていいし。

しかし、すげぇ服だな。

なんだ、その、翔さんが着てたセーラーなんとかみたいな、すでにコスプレの域だよ。

どこで売ってんのよ、それ。

「カズくん早く引くだお!」

ぼんやりと考え事をしていたら、モエモエに注意された。

「悪い、悪い。」

俺はモエモエの手の中のカードを引いた。

金もらってんだから、ちゃんとサービスしなくちゃな。

取ったカードと手札を捨てると、またモエモエは俺のカードに手をかざした。

「あのさ…、モエモエって超能力とかあんの?」

「静かにしなきゃだお!」

ピシッと叱られた。

次にモエモエが引いたのも、ジョーカーの隣…。

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