10分屋【ARS・N】
第3章 卒業
「現役引退して、コーチと結婚するんだって。」
ゴリが?結婚?
「コーチはずっとゴリちゃん選手のこと好きだったんだって。競技に差し支えないように黙っていたらしいよ。で、引退とともに告白してゴールイン。」
翔さんがかいつまんで説明してくれた。
テレビの中では、ゴリとコーチの記者会見の様子が映っていた。
何気にコーチ男前だし。
「何だそりゃ…。」
俺はその場に崩れ落ちた。
「あれ、ニノってゴリちゃん選手と知り合いだっけ?」
翔さんが不思議そうに聞いてきた。
「いや、まったく。全然…。」
「ふーん、変なの。」
翔さんは新聞を取り出して読み始めた。
あの男前コーチ、これからゴリとやりたい放題やれるんだ。
女の喜びも、あいつがコーチすんのか。
寝技は、絶対俺の方が上手いぞ。
がっくりきた。
ってか、何で俺がゴリに失恋したみたいになってんだ。
とんだ当て馬だよ…。
でも、テレビの中で笑うゴリは少女のようで晴れやかな顔をしていた。
「しょうがねーな…。」
コーチより先に処女いただいただけ、よしとしましょうかね。
あぁ、とんだ負け惜しみだな。
【卒業・おわり】
ゴリが?結婚?
「コーチはずっとゴリちゃん選手のこと好きだったんだって。競技に差し支えないように黙っていたらしいよ。で、引退とともに告白してゴールイン。」
翔さんがかいつまんで説明してくれた。
テレビの中では、ゴリとコーチの記者会見の様子が映っていた。
何気にコーチ男前だし。
「何だそりゃ…。」
俺はその場に崩れ落ちた。
「あれ、ニノってゴリちゃん選手と知り合いだっけ?」
翔さんが不思議そうに聞いてきた。
「いや、まったく。全然…。」
「ふーん、変なの。」
翔さんは新聞を取り出して読み始めた。
あの男前コーチ、これからゴリとやりたい放題やれるんだ。
女の喜びも、あいつがコーチすんのか。
寝技は、絶対俺の方が上手いぞ。
がっくりきた。
ってか、何で俺がゴリに失恋したみたいになってんだ。
とんだ当て馬だよ…。
でも、テレビの中で笑うゴリは少女のようで晴れやかな顔をしていた。
「しょうがねーな…。」
コーチより先に処女いただいただけ、よしとしましょうかね。
あぁ、とんだ負け惜しみだな。
【卒業・おわり】