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10分屋【ARS・N】

第3章 卒業

あれから1ヶ月、ゴリのことばかり考えてた。

「また依頼して来ねぇかな…。」

それくらい、ゴリとのセックスはよかった。

ねっちりとした内壁が締め付ける感覚が忘れられなかった。

次はバックでやってやる。

あの巨体にくらいついて、征服したかった。

登山家ってこんな心境かな。


「デブ専に目覚めたかも…。」

でも、心残りは俺だけイッてしまって、ゴリをイカせられなかったこと。

女の喜びまでは教えてやれなかった。

普段の女にはそんなこと構わず、アラームが鳴ったらすぐバイバイのくせに。

自分を笑いながら、楽屋のドアを開けた。

「はよー。」

すでに皆そろっている。

俺は所定の場所に陣取り、ゲーム機を取り出した。

テレビではニュースが流れ、翔さんが真剣に見ている。

「へぇ、ゴリちゃん選手婚約だって。」

翔さんがつぶやいた。

「何っ!」

俺は翔さんを押しのけ、テレビを覗きこんだ。

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