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『お前？いったいなにしてンだ？』
カズマのパンチを受けた男は
何事もなかったかのように
カズマを睨み付けた。

カズマは
その男に恐怖を感じた。

このまま警察に連れていかれたら？
このままじゃ…俺は
性犯罪者になっちゃう…
どうしよう!!
またパパに叱られる!!
ママにまた叱られる!!

いやだ…
嫌だ嫌だ!!
イヤだイヤだ…!!

カズマはその男に
土下座をした!!
『許してください!!見逃してください!!』
『僕は誰からも相手にされず!!女の子にも見下されてて…』
『だから…　だからついあのこ可愛かったから…』
カズマは
次々に支離滅裂な事情を
口走り
泣きながらトイレの床に
額をつけて
その男に許しをこう…。

『やれやれ…』
その男は
あきれた顔をして
『あのさ…　謝るのは俺にではなくて、あの女の子へじゃないの？』
『お前さ…　多分、高校生だろ？ちゃんと反省して、ちゃんと警察行きなよ…。俺さ、いい交番のお巡りさん知ってるからさ…　一緒についてってやるよ』
と
声をかけた…。

イヤだ!!
イヤだ!!
パパ…
ママ…
助けて!!

カズマはなんとかその場から逃れることしか
考えられない状態だった。