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Face or Body

第19章 結婚直前最後の事件

そのチャイム音は
京子にとり
今まで守り続けた
家族が崩壊する始まりのような
不安な予感を感じさせた…。

おそるおそる
玄関の扉をあけると
そこには3人が
『こんにちは。私たちは海浜署から参りました。』

『……あの…、どんなご用ですか?』
京子は
不安を抱えたままに尋ねた。

『私は海浜署の東三条といいます。』
デーブは
警察手帳を開いて
写真つき身分証明をみせた。
ヒカルとサクラコも続いて
『同じく青山です』
『広末です』と答えた。

デーブが
『すみませんが、川口数馬くんはいらっしゃいますか?』と
玄関に揃えられた
高校生男子のものらしき靴を
視野の片隅に捉えながら尋ねた。

京子が
『はい…。いますが…。何があったのでしょうか?』と
受け答えた。

『先日、この近所で起きた工員殺害事件について、ちょっとだけお聞きしたいものです…もちろん任意ですが… …あの、息子さんですよね?呼んでくださりませんか?』と
デーブが京子に
言葉をかけた瞬間!!

――ガタガタガタ!!
と2階から物音がした。

『ごめんなさい!!失礼します。』
サクラコが
戸惑う京子のわきを抜けて
2階へとかけ上がった!!

『カズマ君!!いますか?開けますよ!!』
サクラコはドアを開けようとしたが
内側からロックがされている。
サクラコは
ドアに体当たりして
ドアを開いたが
部屋の窓が開いていた。

『デーブさん、外!!』
サクラコは2階から叫んだ!!

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