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逃走したカズマを
確保すべく
デーブはヒカルとともに
カズマを追尾した!!

―――
イヤだ!!
イヤだ!!いやだ!!
あのユウキってヤツが
俺の密かな幸せのひとときに
正義感ぶって
分けいってきて
俺に説教こくから悪いんだ!!

――……
イヤだ!!やだよ―――……
俺、殺人で逮捕されちゃうのか？

カズマは逃走の際に
机の引き出しから取り出した
ユウキを撃った改造拳銃を握り
振り向きざま
ヒカルとデーブに発砲した!!

ヒカルとデーブはそれを巧みに交わしつつ
ジリジリと間合いを詰めた。

ゥワァ!!
ウワァ――――――――――――――!!

カズマはさらに
発砲を続けた…。

カチッ!!
カチカチ…!!

次の1発を放とうとしたが
ついにカズマの銃弾が尽きた。

ヒカルは一歩一歩
カズマ睨み付けながら近づき
手錠をとりだした。

ウワ――――――――――ァ―――……!!
カズマはヒカルの迫力に
取り乱して
拳銃を逆手にとり
ヒカルに対して殴りかかった。
ヒカルはそれをかわし
カズマの腕をとり
地面に投げつけると
カズマを後ろ手にして
手錠をかけた。

『川口数馬くん。銃刀法違反で逮捕します。あなたには、工員殺害事件の嫌疑もかかっています。まだあなたは未成年です…。今からでも罪を償ってから、やり直しなさい。』
そうカズマに諭した。

ヒカルのうしろで
デーブがひとり呟いた…
『嬢ちゃん…　ちゃんと正義を暴走させなかったじゃねえか…。　成長したよな。かっこいいぜ…』