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Face or Body

第23章 潜入成功

ソープランド
【竜宮城】
桃花園で長い歴史をもつ。

ヒカルは
内縁の定職をもたない夫に扮する
サトルとともに
面接を受けて
ヒカルはソープ嬢として
サトルはフロントスタッフとして
桃花園への潜入に成功した。

夫婦を装うために
竜宮城で働くスタッフの寮という名前の
安アパートで
ヒカルとサトルは一緒に暮らすこととなった
………。

その最初の夜…。

ヒカルは簡単に
サトルに夕飯を作り
一緒に食べた…。

心のなかで
ヒカルは家で一人
夕飯を食べているであろう
アキラに
―――寂しい思いさせてごめんなさい…!!
と詫びた。

『ヒカルさん… 大丈夫ですか?明日から…その… 』
サトルが心配そうに
ヒカルを見つめながら気遣う…。

…!!
ヒカルは部屋の片隅にある
コンセントを注視した……
―――間違いない!!盗聴器!!

ヒカルは
まだ食事途中のサトルに
『ねえ… したくなっちゃった……。』

サトルにいきなり抱きついた。
そして
サトルの耳元で囁いた。

………多分、盗聴器。………コンセントの中………。 多分、私たちがワケあり夫婦を装って、潜入してきたのではないか?って竜宮城が疑ってる…。

だから
このまま…。………ながれで私を抱きなさい………!!

ヒカルはサトルに
そう盗聴器に音声が拾われないように
囁いた。

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