
Face or Body
第24章 ダンナ(年齢50代半ば)
ヒカルと内縁関係の
ダメな夫に扮している
サトルは毎朝コンビニへ
スポーツ紙を買いにいく。
『サトピさんよぉ… また競馬か?ボートか? お前さんヒモなんだから、ヒカルちゃん泣かせてどうすんだ? ちゃんと竜宮城のボーイやってんのか?』
桃花園に潜入して6日目の朝…。
サトルに声をかけてきたのは
この町に流れ着いて
四半世紀は過ぎたぞと自慢する
風俗店の呼び込み宣伝をする
通称【青ジジィ】と呼ばれる
初老の男性だ。
なぜ青ジジィと呼ばれているかは
分からないが
かなり深くこの町のドロドロな部分も
知っている男…
サトルはこの人物との
繋がりは
捜査上役立つと考えていた。
コンビニで
競馬とボートの記事が載る新聞を
レジに置いて精算する。
サトルは1000円札の下にさりげなく
メモをつけて
店員に手渡す…。
このコンビニ店員が
唯一
機動捜査係とヒカル、サトルを繋ぐ
情報手段である。
コンビニ店員のさえない中年男を
係長の各務が扮している。
コンビニ店員は
レシートの下にやはり
メモを隠して
サトルに本部が入手した情報を手渡した。
いっけんアナログなこの手段こそ
意外にも
潜入内偵ではよく使用されるのだ…。
『進展なし…』か…
メモを読み各務は
心のなかで呟いた。
いっぽう
サトルはメモを眺めて
『えっ…!!??』と
思わず声が出そうになるのをこらえた。
メモには昨夜…
行方をくらませていた
広田洋一の射殺体が発見されたと
サヤカとマナブからの情報が入ったと
連絡があった。
ダメな夫に扮している
サトルは毎朝コンビニへ
スポーツ紙を買いにいく。
『サトピさんよぉ… また競馬か?ボートか? お前さんヒモなんだから、ヒカルちゃん泣かせてどうすんだ? ちゃんと竜宮城のボーイやってんのか?』
桃花園に潜入して6日目の朝…。
サトルに声をかけてきたのは
この町に流れ着いて
四半世紀は過ぎたぞと自慢する
風俗店の呼び込み宣伝をする
通称【青ジジィ】と呼ばれる
初老の男性だ。
なぜ青ジジィと呼ばれているかは
分からないが
かなり深くこの町のドロドロな部分も
知っている男…
サトルはこの人物との
繋がりは
捜査上役立つと考えていた。
コンビニで
競馬とボートの記事が載る新聞を
レジに置いて精算する。
サトルは1000円札の下にさりげなく
メモをつけて
店員に手渡す…。
このコンビニ店員が
唯一
機動捜査係とヒカル、サトルを繋ぐ
情報手段である。
コンビニ店員のさえない中年男を
係長の各務が扮している。
コンビニ店員は
レシートの下にやはり
メモを隠して
サトルに本部が入手した情報を手渡した。
いっけんアナログなこの手段こそ
意外にも
潜入内偵ではよく使用されるのだ…。
『進展なし…』か…
メモを読み各務は
心のなかで呟いた。
いっぽう
サトルはメモを眺めて
『えっ…!!??』と
思わず声が出そうになるのをこらえた。
メモには昨夜…
行方をくらませていた
広田洋一の射殺体が発見されたと
サヤカとマナブからの情報が入ったと
連絡があった。
