テキストサイズ

Face or Body

第29章 ほの暗く猟奇な世界

カチャリ…。

玄関の鍵を開けて
部屋の電気をつける。

カオルの家は
県警本部からバイクで15分ほどの
横浜市街にあるマンション…。
母と一緒に暮らしていた頃は
感じることのなかった広さ…。

3月も下旬になったが
まだ肌寒い…。
一人暮らしは寂しいな…。

ヒカルちゃんは
もう家につく頃かな?
旦那さんが待つ家か…
どんななんだろう?
サヤカさんは
今頃は子供さんと一緒に夕飯かな?
誰かと食べる食事は美味しいよね…

カオルは母を施設に預けてから
5年がたつ…

最後に彼氏と呼べる存在がいたのは
警察学校を出て
交番勤務をしていた10年以上前だ…

ヒカルちゃんや
サヤカさんは
潜入捜査で男たちとセックスするとき
やっぱり
感じちゃうことあるのかな…?

カオルはたまに
寂しさを紛らすために
自分が潜入捜査をして
男たちに辱しめられる姿を想像して
オナニーをしたくなる。

―――
アッ…
カオルは花芯へと指を伸ばす…
アフッ…
身体から湧き出す
透明な蜜汁を指で救うと
数本の糸がすでに引いている…

アアン…ダメ…
カオルは乳房を鷲掴みにして
男たちに力ずくで
身体をまさぐられる場面に
想像の翼を広げる…

お願い…ダメ…ダメダメェ!!助けて…!!
カオルはベッドのそばにある
机の引き出しから
大きなバイブを取り出した…。
もう何年もカオルが愛用しているものだ…

ウィーン… ウィーン…!!
無機質なモーター音と
バイブの刺激に
敏感に反応する
カオルの膣壁。
もう10年以上ものあいだ
本物の肉棒を受け入れていない
カオルの膣壁がバイブに刺激されて
ヌルヌルとした
蜜汁を分泌する。

アッアッ…アッアッアッアッ…アアア―――……アァ…

カオルはバイブを突っ込んだまま
ベッドの上で
イッた…。

オナニーの快感の波が
少しずつ引いていく…
あらためて
寂しさが込み上げて
溢れだした涙が
カオルの頬を伝った…。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ