
Face or Body
第29章 ほの暗く猟奇な世界
『あれ?カオル… なんか感じ変わってない?』
とサヤカが
マジマジとカオルを覗きこんだ…。
『あ!!唇ぅ~♪ どうしたの?グロスつけてるじゃん!!』
とサトルが変化を発見した…。
『そんなこと、突っ込まなくていいの!!』
ヒカルはサトルに
注意をした。
ヒカルはなんとなく
この数日のあいだ
カオルの微妙な変化に気づいていた。
今までは
ライダースーツの下は
ラフなTシャツに
パンツスタイルだったカオル。
スタイルは同じなのだが
色目が今まで彼女が着ていなかった
明るい色目に変化していたのだ…。
もしかして
彼氏か気になる相手が
できたのかな…?
ヒカルは聞きたい衝動を
必死で抑えた…。
カオルさんが私やサヤカさんに
何か相談してきたら
親身に話を聞きたいな…。
そんな思いをヒカルは持っていた。
サヤカもそれを薄々感じていた。
その日も
連続猟奇殺人事件の
捜査にはこれといって進展がなく
今までの
犯行間隔からは
遥かに長い日数が経過していた。
その日の帰り…。
各務にカオルは
『…あの。いつ捜査状況が変化を見せるかわからないときに、恐縮ですが明日と明後日の2日間、私用で休暇をとりたいのですが…』
と伝えた。
カオルは潜入捜査には
加わらないため
ヒカルたちのように
潜入捜査完了後の長期休暇はないが
いままで休暇を申請したことはなかったため
各務はそれを
快諾した。
そのようすを
遠巻きに眺めていた
ヒカルとサヤカは
目を会わせて微笑むと
『ゆっくり休んでねカオル…。』と
声をかけた。
大体の理由を推し量ってくれても
根掘り葉掘りは聞いてこない
ヒカルとサヤカの作り出してくれた
優しい距離感に
カオルは感謝した。
『3日後、またいつでも追尾体制バッチリで出てきま――――――す♪』
カオルは
おどけた笑顔で
返事をして
笑顔をヒカルとサヤカに返した。
――………それが…。
ヒカルとサヤカにとり
カオルの笑顔を見た最後となってしまった。
とサヤカが
マジマジとカオルを覗きこんだ…。
『あ!!唇ぅ~♪ どうしたの?グロスつけてるじゃん!!』
とサトルが変化を発見した…。
『そんなこと、突っ込まなくていいの!!』
ヒカルはサトルに
注意をした。
ヒカルはなんとなく
この数日のあいだ
カオルの微妙な変化に気づいていた。
今までは
ライダースーツの下は
ラフなTシャツに
パンツスタイルだったカオル。
スタイルは同じなのだが
色目が今まで彼女が着ていなかった
明るい色目に変化していたのだ…。
もしかして
彼氏か気になる相手が
できたのかな…?
ヒカルは聞きたい衝動を
必死で抑えた…。
カオルさんが私やサヤカさんに
何か相談してきたら
親身に話を聞きたいな…。
そんな思いをヒカルは持っていた。
サヤカもそれを薄々感じていた。
その日も
連続猟奇殺人事件の
捜査にはこれといって進展がなく
今までの
犯行間隔からは
遥かに長い日数が経過していた。
その日の帰り…。
各務にカオルは
『…あの。いつ捜査状況が変化を見せるかわからないときに、恐縮ですが明日と明後日の2日間、私用で休暇をとりたいのですが…』
と伝えた。
カオルは潜入捜査には
加わらないため
ヒカルたちのように
潜入捜査完了後の長期休暇はないが
いままで休暇を申請したことはなかったため
各務はそれを
快諾した。
そのようすを
遠巻きに眺めていた
ヒカルとサヤカは
目を会わせて微笑むと
『ゆっくり休んでねカオル…。』と
声をかけた。
大体の理由を推し量ってくれても
根掘り葉掘りは聞いてこない
ヒカルとサヤカの作り出してくれた
優しい距離感に
カオルは感謝した。
『3日後、またいつでも追尾体制バッチリで出てきま――――――す♪』
カオルは
おどけた笑顔で
返事をして
笑顔をヒカルとサヤカに返した。
――………それが…。
ヒカルとサヤカにとり
カオルの笑顔を見た最後となってしまった。
