Face or Body
第30章 日記…
カオルに名刺を手渡した
その男は
受付には
雑誌編集者の戸田仁なる名前と
住所を記載していたが
そのいずれも架空のものであった…。
サヤカはヒカルに
『……これはしたくなかったけど…。カオルの家に何か手がかりがあるかもしれない…』
そう呟いた。
『サヤカさん…。行こう!!ためらう時間すらもったいないよ!!』
ヒカルは答えた。
―――カチャリ…
ヒカルとサヤカは
マンションの管理人から借りた鍵で
カオルのマンションの部屋に入る。
部屋のなかは
整然と整理されていた。
『カオルはやっぱり、女子力たかかったよね… きっといい奥さんに… いいママになれたろうに…』
サヤカの瞳が潤む。
カオルはバイクの技術が
印象的だが
その料理や掃除洗濯などの
こまめさを持っていた。
……あ!!
ヒカルは
サヤカに声をかけて
部屋の片隅を指差した。
そこには
枯れかけた
赤い薔薇とたくさんのカスミソウで
束ねられた花束が
花瓶にいけられていた。
カスミソウ…
カスミソウが事件の鍵?
漠然とヒカルは
そんな事件解決への糸口を
摘まんだ気持ちになった…。
その男は
受付には
雑誌編集者の戸田仁なる名前と
住所を記載していたが
そのいずれも架空のものであった…。
サヤカはヒカルに
『……これはしたくなかったけど…。カオルの家に何か手がかりがあるかもしれない…』
そう呟いた。
『サヤカさん…。行こう!!ためらう時間すらもったいないよ!!』
ヒカルは答えた。
―――カチャリ…
ヒカルとサヤカは
マンションの管理人から借りた鍵で
カオルのマンションの部屋に入る。
部屋のなかは
整然と整理されていた。
『カオルはやっぱり、女子力たかかったよね… きっといい奥さんに… いいママになれたろうに…』
サヤカの瞳が潤む。
カオルはバイクの技術が
印象的だが
その料理や掃除洗濯などの
こまめさを持っていた。
……あ!!
ヒカルは
サヤカに声をかけて
部屋の片隅を指差した。
そこには
枯れかけた
赤い薔薇とたくさんのカスミソウで
束ねられた花束が
花瓶にいけられていた。
カスミソウ…
カスミソウが事件の鍵?
漠然とヒカルは
そんな事件解決への糸口を
摘まんだ気持ちになった…。