
Face or Body
第38章 女たちの戦い前夜
南瑠美【ミナミ ルミ】は
その日
皮肉なことに
交際している恋人から
突然のプロポーズを受けた。
ルミの恋人は
同じ川崎西署勤務の鑑識員
北口義満【キタグチ ヨシミツ】。
交際をはじめて1年のこの日に
義満は勇気の限りを振り絞り
プロポーズをしたのだった。
――なんで?なんでこのタイミングなの?
ルミは
義満に明日からしばらくは
音信不通になること…
その任務は
自らが風俗嬢となり
多発する女性失踪事件解決の
突破口となること…
という義満にとり辛い現実を
カミングアウトする覚悟でいた…
『嬉しいよすごく…。でもね、私…今はプロポーズを受け取れないよ…』
と
ルミはうつむいて答えた。
『……知ってるよ…。ルミが今、その答えを俺に言わざる得ない理由。』
と義満。
『今日さ…。県警の各務さんがわざわざ俺を訪ねてきてくれてさ… ……全部聞いたよ…。』
と続けた。
『俺はだからこそ、今日、ルミにプロポーズをしようと決めたんだ!! ルミに何があっても、俺は全部受け止めるから…。きっと帰っておいでよ。』
義満は満面の笑顔で
両手を広げた。
ルミは頬を上気させて
義満の胸に飛び込んだ…。
その日
皮肉なことに
交際している恋人から
突然のプロポーズを受けた。
ルミの恋人は
同じ川崎西署勤務の鑑識員
北口義満【キタグチ ヨシミツ】。
交際をはじめて1年のこの日に
義満は勇気の限りを振り絞り
プロポーズをしたのだった。
――なんで?なんでこのタイミングなの?
ルミは
義満に明日からしばらくは
音信不通になること…
その任務は
自らが風俗嬢となり
多発する女性失踪事件解決の
突破口となること…
という義満にとり辛い現実を
カミングアウトする覚悟でいた…
『嬉しいよすごく…。でもね、私…今はプロポーズを受け取れないよ…』
と
ルミはうつむいて答えた。
『……知ってるよ…。ルミが今、その答えを俺に言わざる得ない理由。』
と義満。
『今日さ…。県警の各務さんがわざわざ俺を訪ねてきてくれてさ… ……全部聞いたよ…。』
と続けた。
『俺はだからこそ、今日、ルミにプロポーズをしようと決めたんだ!! ルミに何があっても、俺は全部受け止めるから…。きっと帰っておいでよ。』
義満は満面の笑顔で
両手を広げた。
ルミは頬を上気させて
義満の胸に飛び込んだ…。
