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Face or Body

第41章 極限

『…………………。』
ヒカルは
今ここでサヤカの素性を
明かすわけにはいかない……。

しかしこのままでは
モモの身体が………。

―――………どうする?
―――………どうする?
―――………どうすべきなの……

ヒカルはただただ
その若い衆の男を痺れた身体で
睨むことしかできなかった…。

『あ… お前… 意外に美人だよな…』
その男は
ヒカルに今度は欲情の矛先を
むけはじめた…。

―――………
今はこれしか方法はないかもしれない!!
ヒカルは
まだ
満足に動かない身体で
自ら服を脱ぎ始めた…
そして

『そのサヤカって奴隷が潜入している刑事であったとしても、そうでなかったとしても、あなたたちは、すでに警察官に暴行をはたらいた事実を消し去るために、私もそこのモモも始末するんでしょ?  ……私…どうせ始末されるなら、最後に気持ちよくなってから始末されたいな…』
ヒカルは
一糸まとわぬ裸体になり
メガネまではずした

白い裸体に首から下げられた
アキラからプレゼントされた
指輪にチェーンを通した
ネックレスだけが
部屋の照明を受けて
光っていた…。

男が
『そっか… 諦めたか… ものわかりがいい女だな。 まずは身体を楽しませてもらってから、あのサヤカの素性を教えてもらうとするか…』
と呟きながら
勃起した股間を誇らしげにして
ヒカルに近づいてきた

ヒカルは男のは以後に
宙吊りにされ
両乳首を無惨に切断されて
おびただしく出血して
意識を失っているモモを視野に入れながら

………モモ。ごめんなさい!!あなたをそんな身体にさせたのは私の責任だよ。あのとき私が踏み込まなかったら……  責任とモモの仇は私がとるから………!!

痺れの残る身体で
ヒカルはそう誓った。

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