Face or Body
第41章 極限
ヒカルが灰皿を
男の頭部に降り下ろしたその刹那!!
ヒカルが握っていた灰皿が粉々に
吹き飛んだ!!
ヒカルが振り返る……
そこには
サイレンサーつきの拳銃を握った
屈強そうな男がたっていた。
ヒカルは
灰皿にこの男が発砲したことを
瞬時に認識し
全裸のままで身構えた。
するとその男の背後から
初老の浅黒い肌の男性が
静かな口調でヒカルに語りかけた
『県警本部のマキマチヒカルさんですね。始めまして…。 いや私はあなたがアオヤマさんだった頃から、知っていますが…。およしなさい。それ以上したら警察官でも立派な殺人になってしまう…。』
と初老の男は
ヒカルに力強さを包んだ
穏やかな声で諭すように言葉をかけた。
『あなたは?…誰ですか?』
ヒカルは
緊張を解かないで
その初老の男性と拳銃を握った男を
交互に睨みながら問いかけた
『詳しくはあとで… まずは、そのひどい目にあっている刑事さんを手当てしないと… マキマチさん、この刑事さんの乳首の切断はどれくらい前ですか?』
と逆に
初老の男性は問い返した
――……こんな凄惨な光景で
冷静に会話できるこの人は誰?
ヒカルはそう思いながら
『まだ30分くらい前です…』と答えた
『ギリギリだな… 眉月、はやく手配を…』
と拳銃を握った男に
初老の男は命じた。
ほどなく
その場には
この初老の男性の配下のものたちであろう
男たちが現れて
手際よくモモへの応急処置をはじめると
モモを連れ去っていった。
『待ちなさい!!勝手なことを…』
『私に任せなさい!!警察ではこれが限界だ!!』
初老とは思えない迫力のある声で
その男性は
ヒカルを一括すると
配下のものが持ってきた
新しい服をヒカルに渡し
あらためてこう言った
『私は、山縣といいます。あなたがたとは違う闇世界の住人です。水と油ですが、私には今夜、長年の決着をつける大切な時間が迫っています…。悪いが…』
とそこまでヒカルに言葉をかけたとき
ブスっ!!とヒカルは下腹部に痛みを感じた
男の頭部に降り下ろしたその刹那!!
ヒカルが握っていた灰皿が粉々に
吹き飛んだ!!
ヒカルが振り返る……
そこには
サイレンサーつきの拳銃を握った
屈強そうな男がたっていた。
ヒカルは
灰皿にこの男が発砲したことを
瞬時に認識し
全裸のままで身構えた。
するとその男の背後から
初老の浅黒い肌の男性が
静かな口調でヒカルに語りかけた
『県警本部のマキマチヒカルさんですね。始めまして…。 いや私はあなたがアオヤマさんだった頃から、知っていますが…。およしなさい。それ以上したら警察官でも立派な殺人になってしまう…。』
と初老の男は
ヒカルに力強さを包んだ
穏やかな声で諭すように言葉をかけた。
『あなたは?…誰ですか?』
ヒカルは
緊張を解かないで
その初老の男性と拳銃を握った男を
交互に睨みながら問いかけた
『詳しくはあとで… まずは、そのひどい目にあっている刑事さんを手当てしないと… マキマチさん、この刑事さんの乳首の切断はどれくらい前ですか?』
と逆に
初老の男性は問い返した
――……こんな凄惨な光景で
冷静に会話できるこの人は誰?
ヒカルはそう思いながら
『まだ30分くらい前です…』と答えた
『ギリギリだな… 眉月、はやく手配を…』
と拳銃を握った男に
初老の男は命じた。
ほどなく
その場には
この初老の男性の配下のものたちであろう
男たちが現れて
手際よくモモへの応急処置をはじめると
モモを連れ去っていった。
『待ちなさい!!勝手なことを…』
『私に任せなさい!!警察ではこれが限界だ!!』
初老とは思えない迫力のある声で
その男性は
ヒカルを一括すると
配下のものが持ってきた
新しい服をヒカルに渡し
あらためてこう言った
『私は、山縣といいます。あなたがたとは違う闇世界の住人です。水と油ですが、私には今夜、長年の決着をつける大切な時間が迫っています…。悪いが…』
とそこまでヒカルに言葉をかけたとき
ブスっ!!とヒカルは下腹部に痛みを感じた