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Face or Body

第51章 ケダモノたちの終わらぬ宴

山縣は
闇のチカラで
いくつかの場所に
土地登記上は記録されていない
別邸を持っている。

その1つに
ヨットハーバー近くの海が一望できる
小高い丘の上にたつ
別邸があった。

普通の別邸とその建物が違うのは…

拘束器具があること
檻がついた小部屋があること
手術室があること…………………。



―――――
まっすぐな正義と
とびきりの行動力と勇気。
それは
時には私にとり痛快であり
時には私にとり目障りな存在だったが…

こうして
眺めると
少し良心が痛む………。

カケルよ
お前はそろそろ
お前の人生をかけた勝負を海の向こうで
している頃かい?

山縣は
彼の別邸で起こっている
彼が闇世界で飼い続けた
異常性欲を持つケダモノたちによる
【ケダモノたちの終わらぬ宴】を
気にしつつ
この復讐劇のシナリオを描いた
高城翔を思っていた。
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