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Face or Body

第51章 ケダモノたちの終わらぬ宴

『… … …オキテクダサイ…… …オキテクダサイ… ―…早く起きてください!!』

――!!
その声に
ヒカルは深い闇から
意識を取り戻す。

―――――!!
何?
あれから私どうなったんだ!!??

―――――――!!
目が見えない!!
おそらく目隠しされてる……。
ここはどこ?

アッ!!
――――――――――!!
身体が動かない!!

両手両足が固定されている!!

両手と両足が
ほぼ同じ位置に固定されている!!
身体を折り畳まれているような
窮屈な格好だ!!

―――――――――――――!!
空調からの少し冷房がきいた風の流れが
直接肌に感じる…
私…
全裸にされているのか?

――――――――――――――……………!!
うまく喋れないよ!!
口に何かが入れられている!!

口のなかにやたら空気が入ってくる!!





………
『気がつきました?』
パーティグッズの窒素ガスを
吸ったような甲高い声が
ヒカルの耳元で聞こえてきた…。

『マキマチヒカル巡査部長。旧姓、アオヤマヒカル巡査部長…。』
ヒカルの名前を囁いた
甲高い声は
次に
ヒカルを恐怖のどん底へと
突き落とした。

『今日は金曜の夜ですね。今夜… 今まで警察官として素敵に正義を貫かれた巡査部長ヒカルさんに… …素晴らしいプレゼントをあげましょう。 【われわれと…待望の赤ちゃん作りましょう】』
と…

ヒカルは人生で
今まで感じたことのない
恐怖を身体の芯から感じた…


――イヤっ!!
――イヤ―――――――――――ぁ!!
助けて!!
助けて!!
誰か助けて!!
アキラ…
アキラ――――――――――――………っ!!
イヤ―――――――――――――――――
―――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――!!

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