Face or Body
第8章 確保へ…
デーブこと
東三条忠興【ヒガシサンジョウ タダオキ】
年齢は38歳
独身…
身長は182㎝
体重は102㎏
巨漢である
階級は警部補
しかし
本来はキャリア組のエリートであった…。
何事もなければ
今ごろは警部…
いやさらにその上か…?
数年前
幼児連れ去り事件が発生した折
幼児に刃物を突き付け逃走を図る犯人が
逃げ切れないと悟り
幼児を道連れに自殺を図る事件があった。
その際
犯人にたいして
拳銃を向けながら
デーブはその犯人が
幼児の首を切ろうとナイフの歯をたてた時
引き金を引けなかった…。
発砲許可が下りなかったからだ…。
デーブは目の前で
首から血を吹き出し
幼い命が消えていく瞬間を
目にした…。
後日
幼児の葬儀が行われた際
母親は
犯人を追い詰め
拳銃を向けたにも関わらず
犯人の凶行を抑止するための
威嚇射撃すらしなかったデーブに
ありったけの非難と罵倒の限りを向けた。
『発砲許可がないのに発砲はできない。もしも発砲したら… 俺の未来が消える…!!』
デーブの心の一瞬の保身と
一瞬の躊躇が
幼い命を奪い
あの母親から
可愛い最愛の子供を奪った…。
正義を守るときには
躊躇はいらない!!
デーブはこの日からは変わった。
エリート街道から別れを告げ
変わり者の所轄の一匹狼になった。
それから
長い年月が経過し
ヒカルの異動があった。
海浜市連続婦女暴行傷害事件における
ヒカルが無意識に醸し出す
ある種の暴走気味の正義感が
デーブからみれば
【同じタイプ】に思えた。
教育係を命じられたとき
これは運命の導きと直感した。
さっき
ヒカルが2歳の女の子に囁いた
『………お巡りさんなの。だから安心して。ママを助けてあげる』
という
シンプルだが
説得力のある言葉が
デーブの胸に響いていた。
東三条忠興【ヒガシサンジョウ タダオキ】
年齢は38歳
独身…
身長は182㎝
体重は102㎏
巨漢である
階級は警部補
しかし
本来はキャリア組のエリートであった…。
何事もなければ
今ごろは警部…
いやさらにその上か…?
数年前
幼児連れ去り事件が発生した折
幼児に刃物を突き付け逃走を図る犯人が
逃げ切れないと悟り
幼児を道連れに自殺を図る事件があった。
その際
犯人にたいして
拳銃を向けながら
デーブはその犯人が
幼児の首を切ろうとナイフの歯をたてた時
引き金を引けなかった…。
発砲許可が下りなかったからだ…。
デーブは目の前で
首から血を吹き出し
幼い命が消えていく瞬間を
目にした…。
後日
幼児の葬儀が行われた際
母親は
犯人を追い詰め
拳銃を向けたにも関わらず
犯人の凶行を抑止するための
威嚇射撃すらしなかったデーブに
ありったけの非難と罵倒の限りを向けた。
『発砲許可がないのに発砲はできない。もしも発砲したら… 俺の未来が消える…!!』
デーブの心の一瞬の保身と
一瞬の躊躇が
幼い命を奪い
あの母親から
可愛い最愛の子供を奪った…。
正義を守るときには
躊躇はいらない!!
デーブはこの日からは変わった。
エリート街道から別れを告げ
変わり者の所轄の一匹狼になった。
それから
長い年月が経過し
ヒカルの異動があった。
海浜市連続婦女暴行傷害事件における
ヒカルが無意識に醸し出す
ある種の暴走気味の正義感が
デーブからみれば
【同じタイプ】に思えた。
教育係を命じられたとき
これは運命の導きと直感した。
さっき
ヒカルが2歳の女の子に囁いた
『………お巡りさんなの。だから安心して。ママを助けてあげる』
という
シンプルだが
説得力のある言葉が
デーブの胸に響いていた。