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Face or Body

第8章 確保へ…

恐怖のどん底に墜ちた人間は…

羞恥と屈辱に押し潰された人間は…

悲鳴がでない…

山里美咲26歳主婦の状況は
まさにそうであった。
彼女は
普通の家庭に生まれ
普通に恋をして
普通に結婚して子供を授かり
平凡すぎて笑えてきちゃうと
夫に冗談まじりの会話をする
主婦だった。
娘のエリカも2歳になり
今日は入園予定の保育園の体験入園をして
母子仲良く商店街で
夕飯のご馳走のための買い物をしていた。

エリカが
『ママ… 今日… ご馳走♪』って
小さな手を握り
ニコニコと
美咲を見上げて話しかけてきたから
『そうよ。今日はパパとママとの結婚記念日なの…。』
そうエリカに
幸せ一杯の笑顔で囁いた。

『… … ケッコンキネンビ?』
2歳のエリカには
少し聞きなれない言葉だったのだろう
エリカはキョトンとしていた。

そのキョトンとした表情と仕草さえ
美咲には
愛しく見えた…。

と!!
その時
正面から異様な殺気だった気配を
美咲が感じたときには
すでに
美咲にとっての悪夢が幕を開けていた。

石渡に獲物として目をつけられ
可愛い娘を突き飛ばされた上に
娘と引き離されて
拉致された…。

美咲の目の前の
薬物の影響で
ケダモノのような本能に支配された男…
石渡優が
カチカチに硬くなった
肉棒を露出したまま
一歩一歩ゆっくりと
美咲に近づいてきたのだ。

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