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Face or Body

第8章 確保へ…

美咲は観念したかのように
震える声で
石渡を見つめて
『ヒロシ…』と読んだ。

『そうだよぉ…… ハアハア…俺がヒロシだよ――――――ぉ……ハアハア』

そう石渡が美咲に囁くと
テーブルの上に全裸で張り付けられた
美咲の下腹部を
汚ならしい舌苔まじりの
舌で舐め始めた…。

『ああ!!止めて!!』

この時
初めて美咲は大声で叫んだ!!
すでに
美咲の精神は崩壊寸前…
幸せな結婚記念日にわが身に降り注ぐ
理不尽な暴力と屈辱…!!

それにも関わらず
石渡は
『俺はヒロキ… 奥さんの… いや、美咲の旦那だよぉ  ハアハアハア… み…みさ…美咲ぃ!! あか…あか…赤ちゃん作ろうか? 俺たちの愛の結晶…ケ、ケケ、ケッショー!!』

興奮し吃りながら
石渡は美咲の上に覆い被さった。

『… … …!! イヤだ―――!! 助けて…助けてぇ!! たす………・・・  』
美咲の
必死の助けを求める抵抗は…
石渡の生臭い唇に塞がれて
最後まで声を発することさえ
許されなかった…。

石渡の唾液が
美咲の口のなかに侵入してきた
気持ち悪い舌を通じて
美咲の口内に充満した。
美咲には出口のない
永遠の時間のように感じる屈辱の時間
石渡の舌が
美咲の舌の表と裏の感触の違いを
堪能するかのように絡まる…。
間断なく美咲の口内に注がれる
生臭くネバネバした石渡の唾液…。

石渡は美咲から唇を離すと…
石渡と美咲の混ざりあった唾糸が2本
淫靡な糸をひき
二人の唇を繋いだ。

美咲の首もとにナイフを突きつけて

『美咲―――ぃ 美味しいよ、俺の唾。  ハアハア… ゴックンしてみ? いいコにゴックンしないとさ… 』
石渡は美咲の首筋にあてたナイフを
美咲の乳首に移動させ…

『乳首…… 切って食べちゃうよ~』

満面の不気味な笑みをたたえて
美咲に呟いた。

美咲はすでに恐怖に支配され
判断力も崩壊して
口のなかにタップリと溜まった
石渡の唾液を飲み込んだ…。

美咲は鼻孔にぬける
石渡の悪臭漂う唾液を身体のなかに
染み込ませた…。

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