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天使と悪魔

第7章 不穏の予兆

・藤ヶ谷side

が、隣に座ったら。



藤「北…山?」

北「すっ、少しだけだぞ」

藤「おまっ」

北「まだ恐いんだからさ」

藤「あぁ、フッ」



そう言って―

俺は嬉しくなり、ギュッとその身体を強く抱きしめる

それから…



北「ふっ、藤ヶ谷、もちっと、優しく、あっ」

藤「するする、優しくするって」

北「んっ、あぁ」



俺は北山の全身をくまなく愛撫しまくり。



北「なっなっ、んんっダメだって、あっん」



その口から漏れて来る声には、もう抵抗しようとする強さはなく。



藤「北山、愛している」



チュプ―



北「ふあっ、んんっ、あっ藤ヶ谷、ハァハァ」



そして深いキスをすると、俺の中へこいつの温かい気が流れ込んで来てよ。



北「おっ、おまえ、俺の気が、欲しかったのか クッ」



あぁ、そうだよ。

その気を吸うと、俺は満たされるんだ。



北「くっ、はぁはぁ」



本当は、お前のモノに吸いついてそれを飲み干したいくらいだが。

そう思いそこを見つめたら



北「ハッ、それだけはやめろ!まだ無理」



ふっ、やっぱりな。

分かっている、ならせめて口から吸わせてくれ。

その身体で俺を感じながら



北「ふっあ、藤ヶ谷、くっああぁ」



俺は、何度も唇へ吸いついては久々に聞く。

その喘ぎ声に溺れていた。



北「もっ…イッ‥ちまう」



いいぜ、おまえのその顔を見るのも俺は好きだ。



北「藤ヶ谷あぁーっ」



俺の想いを一身に受けトロけるような表情をしているのを見ると。

こいつは自分のものなんだって嬉しくなる。



北「もっ、いいだろ、あっくぅーっ」



だから何度でもイカせたくなる。



北「うあっ、はっ」



こうしている時だけは俺に素直だしさ。

ギュッ―

だが散々鳴かせたあと北山は胸の中に顔を埋めボソッと呟いたんだ。



北「やっぱ‥もっ…しね」



あはっ、ちとやり過ぎちまったみたいだな。

けれど、それもまた可愛く見えるから愛って不思議さ

俺達はその日―

寄り添うように眠りについた。

すぐそこに、不穏な空気が漂っていることなど知らず





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