天使と悪魔
第9章 息吹が輝く舜
・横尾side
それから数時間後。
宮「タマ、タマあぁーっ」
健永がいない、そう思ったときにはあいつも消えてて
まさか、連れ出すとは思わなかった俺は。
急ぎ北山んちへ向かうため外へと出たんだ。
すると―
五「よっ、横尾」
慌てふためいている五関に出会い。
それも頭から血を流して。
横「どうした!?その怪我」
五「トッツーの所へ行こうとしたら、いきなり後ろから」
横「ミツは」
五「大丈夫それよりそっちは」
横「タマと健永がいなくなってしまった」
五「まさかトッツーも」
横「急ごう」
しかし、そこで見た光景は
戸「河合しっかりしろ河合いぃーっ」
俺達が予想だにしなかったものだったんだ。
横「トッツー!?」
五「おいどうした誰にやられたんだよ」
トッツーを護るよう抱きしめたまま。
背中をザックリ斬られ血を流している郁人の姿。
河「ごっ…五関‥ハァハァハァ…くっ‥わっ…たる」
横「喋らなくていい、傷の手当て出来るかトッツー」
戸「ぁ…あぁ」
そう言うと、自分の羽根を抜いて傷口に当てがうトッツー。
その純白の色が、見るみる真っ赤に染まってく。
戸「ダメだ止まらない」
五「傷口が深すぎるんだよ」
戸「もっと」
横「よせ」
が、束にして抜こうとするトッツーを逆に俺は止めに入る。
戸「なんで」
五「トッツー」
戸「こいつは俺を護る為に斬られたんだ戦えば勝てたかもしれない、斬られたりしなかったかもしれないのに俺を連れてかせまいと、必死で抱きしめ」
横「だからだ郁人が命がけで護ったお前を死の危険に晒すわけにはいかないんだ」
戸「横尾、クッ」
五「どうするこのままじゃ」
戸「死ぬな死なないでくれ河合」
他に手はないのかあいつに頼むしか。
俺は意を決したように言う
横「ミツの家へ連れて行こう、あいつなら何とかできるかもしれない」
五「えっ」
横「そうだろ?」
戸「たぶん長の特殊能力を使えば、でも北山に出来るかはそれに」
横「分かっている、しかしそれしか助ける方法はない」
それに、こうしているうちにもあいつらが。
そんな、苦渋な思いを抱え俺らは。
重傷の郁人を連れミツの家へ向かったんだ。
あいつの力を信じて―
・
それから数時間後。
宮「タマ、タマあぁーっ」
健永がいない、そう思ったときにはあいつも消えてて
まさか、連れ出すとは思わなかった俺は。
急ぎ北山んちへ向かうため外へと出たんだ。
すると―
五「よっ、横尾」
慌てふためいている五関に出会い。
それも頭から血を流して。
横「どうした!?その怪我」
五「トッツーの所へ行こうとしたら、いきなり後ろから」
横「ミツは」
五「大丈夫それよりそっちは」
横「タマと健永がいなくなってしまった」
五「まさかトッツーも」
横「急ごう」
しかし、そこで見た光景は
戸「河合しっかりしろ河合いぃーっ」
俺達が予想だにしなかったものだったんだ。
横「トッツー!?」
五「おいどうした誰にやられたんだよ」
トッツーを護るよう抱きしめたまま。
背中をザックリ斬られ血を流している郁人の姿。
河「ごっ…五関‥ハァハァハァ…くっ‥わっ…たる」
横「喋らなくていい、傷の手当て出来るかトッツー」
戸「ぁ…あぁ」
そう言うと、自分の羽根を抜いて傷口に当てがうトッツー。
その純白の色が、見るみる真っ赤に染まってく。
戸「ダメだ止まらない」
五「傷口が深すぎるんだよ」
戸「もっと」
横「よせ」
が、束にして抜こうとするトッツーを逆に俺は止めに入る。
戸「なんで」
五「トッツー」
戸「こいつは俺を護る為に斬られたんだ戦えば勝てたかもしれない、斬られたりしなかったかもしれないのに俺を連れてかせまいと、必死で抱きしめ」
横「だからだ郁人が命がけで護ったお前を死の危険に晒すわけにはいかないんだ」
戸「横尾、クッ」
五「どうするこのままじゃ」
戸「死ぬな死なないでくれ河合」
他に手はないのかあいつに頼むしか。
俺は意を決したように言う
横「ミツの家へ連れて行こう、あいつなら何とかできるかもしれない」
五「えっ」
横「そうだろ?」
戸「たぶん長の特殊能力を使えば、でも北山に出来るかはそれに」
横「分かっている、しかしそれしか助ける方法はない」
それに、こうしているうちにもあいつらが。
そんな、苦渋な思いを抱え俺らは。
重傷の郁人を連れミツの家へ向かったんだ。
あいつの力を信じて―
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