天使と悪魔
第9章 息吹が輝く舜
・五関side
悪魔も天使も、話してみれば皆いろんなことを抱えている。
トッツーは自分の中に魔の血が流れていることを隠し生きて来た。
横「それで、スノーマン村に?」
戸「あそこにいると落ち着くんだ誰にも気を遣わなくて済む、フッ」
トッツー
戸「俺が河合に奴が魔だって言わなければ、いや自分がハーフだって話しておけばこんなことには、クッ」
五「それは違う」
戸「五関?」
こいつ、郁人は。
五「そんなの関係なくただ必死で、お前を護りたかっただけさ」
横「そうだな、フッ」
五「たぶん咄嗟に自分の力が奴にかなわないのを感じたんだと思う」
横「そういうの鋭いやつだし」
五「もしトッツーのことを知っていたとしても、護ったのは同じだったんじゃない」
戸「‥‥っ」
俺はそう言って郁人の顔を見る。
五「ほら聞いてみな、譫言でさっきからずっと言ってるだろ」
河「…トッ‥ツ…俺‥が…護‥る」
戸「河合」
こいつ、お前に惚れてしまったんだきっと。
横「ついた」
そうこうしているうちに、俺達は北山の家へと到着し
ガチャ!
藤「わた、五関もどうかし…ふっ、郁人!?なにがあったんだ」
郁人のその状態を見て驚く藤ヶ谷。
藤「とっ、とにかく中へ、北山、大変だ郁人が」
バタン!
俺は、このとき初めて天使の長の特殊能力を目の当たりにした。
北「どうした、なっ!?」
戸「助けて!北山、俺じゃダメなんだ頼むよ!こいつ河合を助けて北山あぁー」
北「トッツー」
戸「死なせたくない、クッ」
泣きながら叫ぶトッツーを見る北山の瞳の中に何かが光っている。
北「分かったやってみる、んだからそんなに泣くな」
戸「ありがと、ごめん無理させてしまう」
北「なに言ってるんでこいつは郁人は俺達の仲間そうだろ?フッ」
仲間?俺たち悪魔がか。
お前は本物の天使なんだな北山、フッ!
その姿は神々しいまでにも輝いていて、どの天使よりも美しく見えた。
郁人の命の灯火と共に―
・
悪魔も天使も、話してみれば皆いろんなことを抱えている。
トッツーは自分の中に魔の血が流れていることを隠し生きて来た。
横「それで、スノーマン村に?」
戸「あそこにいると落ち着くんだ誰にも気を遣わなくて済む、フッ」
トッツー
戸「俺が河合に奴が魔だって言わなければ、いや自分がハーフだって話しておけばこんなことには、クッ」
五「それは違う」
戸「五関?」
こいつ、郁人は。
五「そんなの関係なくただ必死で、お前を護りたかっただけさ」
横「そうだな、フッ」
五「たぶん咄嗟に自分の力が奴にかなわないのを感じたんだと思う」
横「そういうの鋭いやつだし」
五「もしトッツーのことを知っていたとしても、護ったのは同じだったんじゃない」
戸「‥‥っ」
俺はそう言って郁人の顔を見る。
五「ほら聞いてみな、譫言でさっきからずっと言ってるだろ」
河「…トッ‥ツ…俺‥が…護‥る」
戸「河合」
こいつ、お前に惚れてしまったんだきっと。
横「ついた」
そうこうしているうちに、俺達は北山の家へと到着し
ガチャ!
藤「わた、五関もどうかし…ふっ、郁人!?なにがあったんだ」
郁人のその状態を見て驚く藤ヶ谷。
藤「とっ、とにかく中へ、北山、大変だ郁人が」
バタン!
俺は、このとき初めて天使の長の特殊能力を目の当たりにした。
北「どうした、なっ!?」
戸「助けて!北山、俺じゃダメなんだ頼むよ!こいつ河合を助けて北山あぁー」
北「トッツー」
戸「死なせたくない、クッ」
泣きながら叫ぶトッツーを見る北山の瞳の中に何かが光っている。
北「分かったやってみる、んだからそんなに泣くな」
戸「ありがと、ごめん無理させてしまう」
北「なに言ってるんでこいつは郁人は俺達の仲間そうだろ?フッ」
仲間?俺たち悪魔がか。
お前は本物の天使なんだな北山、フッ!
その姿は神々しいまでにも輝いていて、どの天使よりも美しく見えた。
郁人の命の灯火と共に―
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