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天使と悪魔

第9章 息吹が輝く舜

・藤ヶ谷side

熱いほどの気が、こいつの身体から溢れ出しているのを感じた次の瞬間。

カァーッと眩い光りに包まれたかと思ったら。

ガクン!



藤「おい」



腕の中へ倒れ込んでしまう



五「郁人!」

河「俺…生きて‥んのか」



とたん、その瞳を開き。



戸「ぁ…あぁ‥ありがと…北山‥ヒクッ」

宮「キタミツ!」

横「だいじょうぶ気を失っているだけだ、フッ」

宮「良かったぁ…ホッ」

横「太輔、やすませてやれかなり消耗が激しいだろうし」

藤「あぁ」



俺は、その身体を抱き上げベットへと連れて行く。

すっげぇなーお前、なんて凄いやつなんだ。

それから暫くしわたが様子を見に来たんだけど



横「どう?」

藤「よく寝ている」

横「そっか太輔、これから塚ちゃんと俺・郁人・五関の4人で裕太と健永を助けに行って来る」

藤「場所は、分かっているのか」

横「あぁ、ニカに健永の後をつけさせたからな」

藤「あいつが!?」



どうして、そんなことを?



横「どうやら操られているみたいだ」

藤「なら、俺も行く」

横「お前はここにいろ絶対に、ミツの傍から離れるんじゃない」

藤「わた」

横「魔が動き出している、狙いはたぶん」



なっ!?



横「お前も見たろ、こいつの力を魔は俺達と違い獲物である天使を自分の身体へ吸収するのが目的、ミツが危ない」

藤「そんな事はさせない、こいつは絶対 俺が」



必ず護ってみせる。

だから安心して眠っていればいい傍にいるから

だが北山は自分から離れってしまったんだ。

ハッシーを助けるために。

どうして、そうやっていつも自分ひとりで背負い込む

なぁー北山!

次から次へと襲い掛かって来る慟哭の中で。

それでも俺たちは道を探していた。

平和な未来へと続く道を―





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