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天使と悪魔

第10章 想い・その心

・北山side

身体が重く思うように飛べない。

限界になり降りたった所、そこは藤ヶ谷と入った温泉

仕方がない暫くここで休むとするか。

と、羽音が聞こえ。

やっべ誰か来たわ、慌てて身を隠したら。



藤「くっ、なんで…だよ」



それは、藤ヶ谷だったんだ

お前あれからすぐ追いかけて来たのか。



藤「北山あぁーっ」



その、つんざくような叫び声に心が痛む。



藤「他には、なんにもいらないから!お前だけが傍にいてくれたらそれでいい、だから頼む戻って来てくれお前を失ったら俺は生きてはいけない」



くっ、悪い…

けど俺ひとりで行かなければハッシーは取り戻せないんだ。

すまない藤ヶ谷。

が、いなくなってからも場を動けずにいると再びその声が聞こえて来てよ。



「だいぶ身体が弱っているみたいやな」



お前どこだ?いい加減に姿を現せ。



「そう、いきり立たんでもええやろ」



ざけんなよ、言う通り出て来てやったんだ。

とっととハッシーがいる所を教えやがれ。

と、こいつは。



「その先に洞窟みたいな道があり抜けたら部落があるそこまで来い」



洞窟みたいな道だな分かった。

俺は身体を起こし言われた通りの道を進む。

そして―





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