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天使と悪魔

第11章 揺らぐ気持ち

・北山side

北「そっ、それ以上近づいたら許さないぞ」

内「なーんもせぇへんて」

北「信用できっか」

内「まっ、少しはするけどな」

北「ほれみろ、うわっ」



ギュッ!

が、抵抗も虚しく後ろから抱きしめられてしまう。



北「放せ、バタバタ」

内「大人しくしろゆうたやろ、世話がやけるやっちゃな」

北「うっせーあっ」



とたん耳元に息が掛かり。



北「なっ、なにして」

内「ホンマは口からした方がいいんやが、させてくれそうにもないんで耳の穴からしてるんや」

北「はっ?だから意味わからないこと」

内「ええから、ジッとしていな」

北「そんな…わけ‥」



と、俺は自分の身体に変化が生じている事に気づく。



内「少しは楽になったやろ」

北「どっ、どういう事で?これ」

内「治癒能力の1つとでも言っとこうか」

北「‥‥っ」

内「なにも天使だけが持ってるわけとちゃう、俺にもそれがあるゆうだけのことや」

北「おっ、お前」

内「このままずっと、明日の朝までこうして時々吹きかけてりゃ元気が出るよって分かったらおとなしくしとき ニコッ」

北「ドキッ」



やっべ、また反応してしまっている。



北「なんで、んな事を俺にする?」

内「西から出て来たんは、東にいる同じハーフに誘われたからや」

北「‥‥‥」

内「で、こっち来たらお前の話を聞いた」



俺の?だから噂って言ったわけか。



内「悪魔の長を夢中にさせてしまうほどの天使」

北「いっ、いや別に俺は」

内「だが現に藤ヶ谷はお前に惚れまくっとるやろ」

北「‥‥っ」



なんも言えね、ハハッ!



内「それも長、俺様で気が強くそう簡単にはいうことをきかん」

北「それを言われても嬉しくないぞ」

内「ホンマの事やん」

北「まっ、否定はしないけど」

内「が、面倒見がよく兄貴の気質充分。身体を張って仲間を護ろうとするし差別もせぇへん、そやから天使族の中では人気もんや」



それ誉め過ぎじゃね。





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