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天使と悪魔

第11章 揺らぐ気持ち

・北山side

翌朝、目を覚ました俺は。

その慣れない腕の中で不思議な感覚に包まれていた。



内「どうしたんや?」



だぁーいきなり声を掛けてくるんじゃねぇや。

顔、ちけぇし…クッ!



北「別になんでもねつうか今更だけど服を脱いだ意味あんの?」

内「ない クスッ」

北「はっ?」

内「ただ単に俺が、北山の肌に触れたかっただけや」

北「ざけんじゃねぇわ」



俺は、急いで服を着ようと起き上がる。

すると、ギュッ!

こいつはまた後ろから抱きついて来てよ。



内「ええやんそんなん慌てて着ようとせんでも?」

北「放せもう必要ねんだ、くっつくんじゃね」

内「つれないな、まっそこがいいんやけど」

北「はっ?とにかく、離れやがれ」

内「なんでや?心臓がドキドキするからか」

北「‥‥っ」



言葉と同時にその手が胸元へと当てがわれ。



北「なっ…どけっ‥」

内「ほんま、ドックンドックン波打っとる」

北「んなの当たり前ってかどさくさに紛れてさすってんじゃねぇよ」

内「言ったはずや少しでも惹かれたら遠慮せんと行かせて貰うってな、ニッ」

北「俺はお前なんかに」

内「チュッ」

北「んっ」



とたん、顎を持ち上げられキスされちまう。

んんっ、やめろやめてくれあいつ以外とはした事ねんだ。



北「…んっ‥く‥」



あのとき、忠くんにだって許さなかったのに。

なんで刃向かうことが出来ねんだよ。

ドンッ!



北「はっ、放せ言ってるだろ…くっ‥ハァハァハァ」



気力を振り絞り突き飛ばすと。



内「まずは、第一段階終了ってとこやな」



こいつは、そう言いながら嬉しそうに笑った。





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