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・北山side

内「こいつらは、ただ平穏な暮らしがしたいだけや」

北「んなこと言って悪魔にやられた奴だっているじゃんかよ」

内「言ったろ俺の許可なしでは入れんて」

北「それがなんだっていうんで？」

内「そいつらは見合いしに来るようなもんなんや」

北「はっ？」



また、わけの分からんことを言いやがる。



内「悪魔だって全てが悪い奴じゃないことくらい北山かて知っとるやろ？」

北「そりゃ」

内「俺は天使も悪魔も平和に暮らせる場所を作りたいそれだけや」

北「おまっ」

内「争いごとは好かんからな、ﾌｯ」

北「‥‥‥」

内「お前だって、そうなんやない？ﾆｺｯ」



ドキッ！

ばっ、バカ、反応してるんじゃねって。



内「ここにいる連中はみなそれを望んどる、だから、北山と俺がくっつくことは嬉しい事なんやで、ﾌｯ」

北「でも俺は」

内「お前の部落にいる連中かて、平和を望んでるんとちゃうの？」

北「‥‥っ」

内「ここでなら少なくとも他よりはそれを叶えることができる、そうは思わへんか」



平穏な暮らし、言っていることは間違っちゃいない。

けどよ…



北「じゃなんで誘いに応じ出て来た？」

内「それが出来ると思ったからや」

北「クーデター起こすような奴が平和を願ってるわけねぇだろ」

内「誘っわれた時はあいつそうは言ってなかった俺と同じ気持ちやったん、それがなんであぁなっちまったんやろか？」



そういう事だったのか。



内「北山、お前と俺が組めばそれを叶えることができる ﾆｺｯ」

北「だから、おまえ俺と」

内「それだけやない、俺は天使に不自由はせんが能力で寄って来たやつに心はない、でもお前はちゃうやろ俺に刃向かうやつは初めてやった、その気持ちを俺に向けさせたい」

北「内…」

内「そしたら変われる気がするねん」



そう、こいつは寂しそうに笑った。

自分にも愛を教えてくれと

俺は、その言葉に心が揺れるのを感じ戸惑ってしまう

しかし、そんな俺を見て。

内の瞳がキラリと光った事までは気づかなかったんだ

ただ迷走の中―

どうするのが一番いいのかを考えていた。

自分というより２つの種族にとって。





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