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・河合side

桐山「そやあんたも見合いしてみぃへんか？」

河「見合い？」

桐山「うちにいる天使とやあんたなら兄貴もＯＫするやろうし」

河「それって？」

桐山「あそこは天使は好きに来れるんやけど、悪魔はイイ奴やないと入れへんねん」



なるほど。



河「行く行く、どうしたらいい？」

桐山「ほな明日、温泉は知っとるん？」

河「あぁ」

桐山「そこで昼ちょい前に待っとるわ」

河「おう、宜しく」



これで宏光に会えれば。

俺は、思いも掛けない偶然の機会に希望を託してみる事にする。

そして部落に戻ると。



河「だったら、俺がそれをして来る」



山本亮太の協力を得て次の日そこへと侵入したんだ。

が、やっと会えた宏光は。



河「太輔が心配している、帰ろ」



俺に背を向けやがってさ。



河「なんでだ？どうして」

北「もっ、おせんだよ」

河「何が？お前まさか内とかいう奴と」

北「違うそれだけはしてねつうか出来るわけないし」

河「知ってるのかそいつ、お前のトラウマのこと」

北「話してねぇよ」

河「なら尚更ここにいたら不味いじゃん」

北「それでもダメなんだ」

河「宏光…」

北「俺は藤ヶ谷を裏切っちまったのも同じなんだからよ、あいつを放っておけなかった、んな言い訳通じるか？」

河「‥‥っ」

北「心が揺らいだ、だから内の想いを拒めずこれが事実さ、ｸｯ」

河「それでいいのこのまま太輔と別れちまってもいいのか答えろ」

北「いいわけ…ね‥」

河「だったら、会って話せ決めるのはそれからでもいいんじゃね？あいつへの想いが無くなっちまったわけじゃないんだろ？」

北「あぁ、今でも俺は」

河「素直になれって、会いたくないのか？」

北「会いてぇよ、めっちゃ会いて！ｸｯ」

河「宏光」



そのとき地面にうずくまり叫ぶその姿は、俺には泣いているように見え。



河「なら俺に任せろ、だからいいな俺たちが来るまで絶対に守り通せ」

北「くっ」

河「大丈夫だ太輔ならどんなお前でも受け入れてくれる、だからお前も惚れちまったんだろ？ﾆｺｯ」



俺はこいつにそう言うと、みんなの所へ急ぎ戻る。

必ず助けだしてみせると心に誓い。





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