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・藤ヶ谷side

内「こんな姿、一度も見せてくれた事はなかった」

藤「‥‥っ」

内「いつも俺が、半ば無理矢理やった気がする北山から求めて来たことなんてない」

藤「だがそれでもこいつはお前を受け止めたんじゃ」

内「放っとけなかったんやろ俺の孤独がそやな？ﾌｯ」

北「…すま‥ね内…俺は」

内「もういいねん、能力を使って惹かれさせても心を苦しめるだけやった、そんな事も気づかんと俺はいい気になってたのかもしれんそんなんで北山を縛るなんて事したらアカンかったんや、ホンマに好きやったらな」



おまえ…



内「２人の姿を見ててホンマに愛し合うということがどんな事なんか教わった気がする、これからは」



そう言うと。



内「ありがと北山 ﾆｺｯ」

北「内、俺はお前のこと」

内「言わんでもええ、その先の言葉をこいつの前で言ったらアカン」

北「‥‥っ」



ふっ、カッコいいこと言いやがる。



内「藤ヶ谷」

藤「なんだよ」

内「絶対に護れ」

藤「分かっている」

内「出来んかったら、許さへんからな」

藤「内…」

内「もう気づいてるんやろ魔王が北山を狙って動いてること」

藤「お前が自分の手の中で護ろうとしていた事も俺は知ってる」

内「そうか、なら話は早い何かあったら遠慮せず言って来い」

藤「‥‥っ」

内「俺らも加勢するし」

藤「じゃ遠慮なく、ﾌｯ」

内「あぁ、ﾆｺｯ」



ギュッ！

どちらともなく自然と差し出した手。

俺と内は、北山を挟み固く握手を交わす。

２人の中にある同じ想いがそうさせたのかもしれない

それは周りから見れば不思議な関係だったろう。

けれど俺達は。

その後、強い絆で結ばれて行く事となるんだ。

北山を護りたいという心で





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