天使と悪魔
第14章 すれ違う想い
・河合side
その日、ぐうぜん俺は亮太に会った。
けれどテレパシーで誰かと喋っているみたいで。
近づくにつれ自然と、その言葉が耳の中へ入って来てよ。
山「あっ、あれは河合くんが手を出した天使がトッツーだと勘違いして」
はっ?今こいつなんて言った。
山「だから襲わせたんだ、だけど後になって違うって事が分かり」
なに!
が、それを聞いた時の驚きといったら半端なかったぜ
河「どういうことだ亮太」
山「かっ、河合くん!?」
河「説明してもらおうか」
山「ビクッ」
こんな部落のド真ん中で、誰と喋っていたんだか知らないが。
事と次第によっちゃ許してはおけない。
気がついたら俺はこいつに食ってかかっていたんだ。
そしたら―
本当はあのとき玉森以外の天使を襲わせる指示は出ていなかったって言うじゃないか。
それを亮太が勝手に。
河「ふざけんじゃね」
山「ごめんなさい!」
河「謝る相手が違うだろ」
山「くっ」
俺のせいだったんだ。
俺が、あいつの所へ行ったりしなければ。
あんな目に遭わせずに済んだんじゃないか。
くっそおぉー
河「亮太、貴様あぁ」
分かっている…
こつを責めたって、どうしようもないんだって事くらい。
けど、なら俺はどうやってトッツーに謝ったらいい?
俺たち悪魔は、そんなことすら知らない。
失敗、裏切りは死あるのみ
そうとしか教わっていなかったから。
その怒り遣りきれない思いを亮太にぶつけながら。
俺は、自分自身を責め続けていた。
護るどころか自分が傷つける原因になってしまっていたことを知り。
・
その日、ぐうぜん俺は亮太に会った。
けれどテレパシーで誰かと喋っているみたいで。
近づくにつれ自然と、その言葉が耳の中へ入って来てよ。
山「あっ、あれは河合くんが手を出した天使がトッツーだと勘違いして」
はっ?今こいつなんて言った。
山「だから襲わせたんだ、だけど後になって違うって事が分かり」
なに!
が、それを聞いた時の驚きといったら半端なかったぜ
河「どういうことだ亮太」
山「かっ、河合くん!?」
河「説明してもらおうか」
山「ビクッ」
こんな部落のド真ん中で、誰と喋っていたんだか知らないが。
事と次第によっちゃ許してはおけない。
気がついたら俺はこいつに食ってかかっていたんだ。
そしたら―
本当はあのとき玉森以外の天使を襲わせる指示は出ていなかったって言うじゃないか。
それを亮太が勝手に。
河「ふざけんじゃね」
山「ごめんなさい!」
河「謝る相手が違うだろ」
山「くっ」
俺のせいだったんだ。
俺が、あいつの所へ行ったりしなければ。
あんな目に遭わせずに済んだんじゃないか。
くっそおぉー
河「亮太、貴様あぁ」
分かっている…
こつを責めたって、どうしようもないんだって事くらい。
けど、なら俺はどうやってトッツーに謝ったらいい?
俺たち悪魔は、そんなことすら知らない。
失敗、裏切りは死あるのみ
そうとしか教わっていなかったから。
その怒り遣りきれない思いを亮太にぶつけながら。
俺は、自分自身を責め続けていた。
護るどころか自分が傷つける原因になってしまっていたことを知り。
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