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・千賀side

山「どうしよう」

千「亮太」

山「兄貴が来てしまったら俺どうしたらいい？ｸｯ」



このところ亮太が誰と話をしていたのか大体の見当はついていた。



山「きっと、大変なことになる河合くんや横尾くん・五関くん、長だってただじゃ済まされない」

二「そんなに強いの？」

山「俺は一生懸命説明したよ、でも兄貴は」



しかし俺らが、こいつの事を拉致って。

閉じ込めてると思い込んでるだなんてビックリだよ。



二「のわりには頭が」

千「ニカ！」

二「あっ、ごめん亮太」

山「ううん、だって本当のことだし」



あっ、そこは認めちゃうんだ ｱﾊｯ!



山「親バカって言うの俺のことになるとダメなんだ」

二「溺愛されてるんだな」

山「んー嬉しいような困ったみたいな ﾊﾊｯ」



でも、そいつって透視能力があるんだろ。

なのに？



山「ごめん」

千「お前が謝る事じゃないじゃん」

山「だけど」

二「狙いはやっぱミツか」

山「俺を連れ戻した上で、北山くんを」

千「なら、ガヤさんに話さなくっちゃ」

山「‥‥‥」

千「んっ？」



と、亮太は黙っちゃってさ



千「だいじょうぶ密告してたなんて思われたりしないから」

山「河合くんのこともあるし」

二「あれは、亮太を責めてるようで実は自分を責めていたんじゃないかと、俺は思うぜ」

山「えっ？」

二「どうやら、トッツーのこと本気で好きになっちゃったみたいだし」

山「けど俺がやらせたのも事実だし、ｸｯ」

千「なら、ちゃんと謝ればいいじゃん」

山「そっ、そんなんで済むことじゃ」

千「言ってみなきゃ分からないだろ」

山「健永」

千「まずは、そこから始めてみよ」

二「トッツーが亮太のことを許してくれたら、郁人も少しは気持ち違ってくるんじゃない？ﾆｺｯ」

山「ニカ、ありがとう俺、恨まれても当然なのに」

千「亮太、ﾌｯ」

二「俺達はダチじゃん」

山「うん、うん、ｸﾞｽﾝ」



そうだよ亮太、君はひとりじゃない。

そう言ったろ―

翌日、俺とニカ亮太の３人は改めて謝罪するため。

トッツーの家へと向かったんだ。

なんとか、今の状況を打破したくて。





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