天使と悪魔
第15章 策略と駆け引き
・五関side
しかし翌日、狩りをしていて驚く光景を目の当たりにする。
五「なっ、何してるんだ?トッツーこんな所で」
戸「狩り」
五「危ないだろ、千賀ならともかく」
戸「大丈夫だって前は北山とよくやってたんだ、フッ」
五「独りでは危険だ」
俺は、そう言ったんだが。
戸「なぁ五関、河合は俺のせいで苦しんでるのか?」
五「トッツー」
戸「俺に会わなければ辛い思いしなくて済んだんだよな?」
五「おまえ」
寂しそうに笑う。
五「変なことを考えるな」
戸「でも」
五「時間は掛かるかもしれない、けど、あいつだってバカじゃない。きっと気づくさ、その気持ちに」
戸「五関、クッ」
不器用な2人だった。
はたから見ても想い合ってるのが分かるのになかなか寄り添えない。
郁人は、自分が天使に惚れるとは思ってなかった奴で
トッツーも、自分が悪魔を好きになるだなんて考えもしなかったから。
尚更、どうしていいか分からなかったんだろう。
かと言って俺達が口を挟むことでどうにかなるわけてはないのが分かっていたし
ただ見守ることしか出来ず
そんなある日のこと亮太が忽然と姿を消してしまう。
千「やつだ、東の兄貴って野郎が拐って行ったんだ」
二「千賀」
それって、あいつの事か。
千「くそぉー迎えに来ても行かねって言ってたのに」
ダーク族で、クーデターを起こし藤ヶ谷を長から追いやった男。
二「やっぱ逆らえなかったっていうのか」
魔と、悪魔のハーフでありながら。
その計り知れない力のせいで一族の誰もが一目をおいていた。
横「とにかくミツや太輔とこれからのことを相談しよう」
奴が動き出したって事は、心して掛からないと。
そう思い―
・
しかし翌日、狩りをしていて驚く光景を目の当たりにする。
五「なっ、何してるんだ?トッツーこんな所で」
戸「狩り」
五「危ないだろ、千賀ならともかく」
戸「大丈夫だって前は北山とよくやってたんだ、フッ」
五「独りでは危険だ」
俺は、そう言ったんだが。
戸「なぁ五関、河合は俺のせいで苦しんでるのか?」
五「トッツー」
戸「俺に会わなければ辛い思いしなくて済んだんだよな?」
五「おまえ」
寂しそうに笑う。
五「変なことを考えるな」
戸「でも」
五「時間は掛かるかもしれない、けど、あいつだってバカじゃない。きっと気づくさ、その気持ちに」
戸「五関、クッ」
不器用な2人だった。
はたから見ても想い合ってるのが分かるのになかなか寄り添えない。
郁人は、自分が天使に惚れるとは思ってなかった奴で
トッツーも、自分が悪魔を好きになるだなんて考えもしなかったから。
尚更、どうしていいか分からなかったんだろう。
かと言って俺達が口を挟むことでどうにかなるわけてはないのが分かっていたし
ただ見守ることしか出来ず
そんなある日のこと亮太が忽然と姿を消してしまう。
千「やつだ、東の兄貴って野郎が拐って行ったんだ」
二「千賀」
それって、あいつの事か。
千「くそぉー迎えに来ても行かねって言ってたのに」
ダーク族で、クーデターを起こし藤ヶ谷を長から追いやった男。
二「やっぱ逆らえなかったっていうのか」
魔と、悪魔のハーフでありながら。
その計り知れない力のせいで一族の誰もが一目をおいていた。
横「とにかくミツや太輔とこれからのことを相談しよう」
奴が動き出したって事は、心して掛からないと。
そう思い―
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