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天使と悪魔

第15章 策略と駆け引き

・河合side

戸「やった鴨1匹確保」



ふっ、嬉しそうな顔をしやがってよ。



戸「これでハッシーに美味しいもんでも作ってやろ」



あぁ、お前ら似合いのカップルだ。

あいつが、もう少し成長しないとなんだけどさ。

俺はあれから毎日こいつのあとを尾けてる。



戸「あとは山菜を摘んで」



危なくなったら護れるように、そう思い。



戸「これと、あっこれそれからこれも」



それにしても、なんで独りで行動してるんだ?



戸「綺麗な花だなぁ」



五関から聞いたときは心臓が飛び出るくらい驚いたぜ

ある日、あいつが俺に言ったんだ。



五「郁人おまえ本当に放っておいていいのか」

河「何が」

五「トッツーの事に決まってるだろ」

河「あいつがどうかした?まっ、俺にはもう関係ないけど」

五「なら、また襲われてもいいっていうんだな」

河「えっ」

五「今日、独りで狩りをしている姿を見かけた。あれじゃ危ないったらありゃしない」

河「なっ」



なんだって!



五「それに寂しそうに笑ってたよ自分に会ってしまったからお前を苦しめる事になってしまったんじゃないかって」



なんでそうなる?

って俺がそう思わせてしまったってわけか。

“お前な惚れているやつ泣かせてどうする”

五関から言われた言葉が、頭の中でクルクルと回った

と、そのとき!



悪「これはまた珍しい天使を見つけたな」

戸「ビクッ」

悪「お前ハーフか驚いた」



いきなりトッツーの前に、悪魔が舞い降りて来て。



戸「くっ、来るな」

悪「くくくっ、ニヤッ」



やっべ助けないと。

そう思ったときには身体が勝手に動き出し。



悪「見つけたからには頂くに決まってるだろ」

戸「よせ、やめろ俺に触るなぁーっ」



くそったれぇ―ダッ!



戸「たっ、助けて河合」



そう叫んだのと、グサッ!



悪「ぐはっ」



俺が、奴を叩き斬ったのが同時で。



戸「河合!?」



それを見て眼を丸くしながら驚くトッツー。



河「ったくバッカじゃね」



―が、俺はそう言うと背を向けてしまい。



河「こうなるのは予想ついていた事だろ」

戸「…どう‥して」

河「偶然、傍にいただけさ勘違いするな」



どこまでアホなんだ。





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