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・戸塚side

屋「そこをどけ亮太」

山「嫌だ！」

屋「そいつから離れろ」

山「屋良にぃ、トッツーの身体には俺達と同じ魔の血が流れているんだ」

屋「それがどうした？こいつが天使なのになんら変わりはない」

山「くっ」



そんな言い争う声が聞こえ目を覚ますと。



戸「りょ、亮太！」



庇うようにし、俺の身体を抱きしめているこいつがいてさ。



山「トッツー気がついたんだね」

戸「どうして？」

山「心配しないでここにいる間は俺が河合くんの代わりに護るから」

戸「‥‥っ」



こっ、ここって何処？



屋「今すぐシールドを外せ亮太！」

山「トッツーには、絶対に手出しはさせない」

屋「俺に逆らうって言うのか！」

山「兄貴お願いだから目を覚ましてよ昔の優しい屋良にぃに戻って」

屋「‥‥っ」

山「頼む…よ‥ｸｯ」



亮太―

俺を抱えてるその手が微かに震えているのが分かる。



屋「分かった、裏切るっていうのなら」

山「殺す？いいよ兄貴になら俺やられても」

屋「くっ、バカが」



―が、そう言うと屋良って悪魔は去って行ってしまい



山「お腹すいてない」

戸「えっ？」

山「腹ごしらえは大事だっていつもニカや千賀が言ってる」

戸「ぷっ、あいつ等らしいや」

山「照史、出て来ていいよ」

戸「えっ」



その呼びかけに―



桐山「呼ばれて出ました、桐山照史でーす」

戸「わっ!?」

桐山「よろしゅうお願いします ﾆｺｯ」

戸「ぁ…はぁ‥」



いきなり現れたもんだからびっくりしたのなんの。



山「あはっ、瞬間移動ってやつさ」



じゃ、こいつが河合の言ってた…



桐山「郁人とは仲ようさせて貰ってます」

戸「そっ､そう、ﾊﾊｯ」



確かに面白い奴だ。



山「ほら食べて､ﾆｺｯ」

戸「亮太、ﾌｯ」

山「食料は照史が配達してくれるから心配いらないし」

戸「うん」



俺は、どうやらダーク族の村へ連れて来られちゃったみたい。





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